●色彩俳句390・青32・勝又木風雨1・2018-8-1(水)
○「青鳩や礁つづきに小樽港」(勝又木風雨1)
○季語(青鳩・三夏)(→「勝又木風雨句碑」より引用)(北海道小樽市張碓町に句碑)「アオバトヤイクリツヅキニオタルコウ」【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:小樽の名物である青鳩を詠んだ句。全身が黄緑がかった青鳩。小樽の張碓海岸には夏に本州から飛来し、海水を飲むのだという。
●勝又木風雨(かつまたもくふうう)(1914~1997)
○好きな一句「千年のことばを溜めて冬欅」2
○季語(冬欅・三冬)(→「湯沢神社の大スギ」より引用)
【Profile】:千葉県出身。室蘭製綿所経営などを経て、京呉服店を経営。1933年「室蘭ゆく春会」に入会、→室積徂春門となる。後、→伊藤凍魚、→飯田蛇笏、→飯田龍太に師事、「氷下魚」「雲母」で活躍。1970年「北の雲」創刊。「雲母」同人。
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■Pickup「夏の青色俳句10句」(2018-6-20掲載以外の句)
01青春のすぎにしこころ苺喰ふ(水原秋櫻子)(苺・初夏)『葛飾(1930)』
02山前の雨脚青鷺たちにけり(喜谷六花)(青鷺 夏・三夏)
03涼風や青田の上の雲のかげ(森川許六)(涼風・晩夏)『五老井発句集』
04人に倦み青鬼灯を覗くところ(岩木躑躅)(青鬼灯・晩夏)『ホトトギス同人第二句集』
05青すすきの青年みな顔亡くしたる(赤石憲彦)(青すすき・三夏)
06空青く西日さへぎるものもなし(中村若沙)(西日・晩夏)
07指青し草より蛍掬ふとき(大岳水一路)(蛍・仲夏)
08青蚊帳にいつしかとなく落日(夏目雅子)(青蚊帳・三夏)
09風びゆうと蛇はおのれの青憎む(松本旭)(蛇・三夏)『蘭陵王(1978)』
10産土や波音に吊る青き蚊帳(岡部榮一)(蚊帳・三夏)「玄鳥」
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