○方法俳句533・仏教用語10(夏断)・大高子葉01・2021-06-03(木)
○「灸にて詫言申す夏断かな」(『焦尾琴』1701)(大高子葉01)
○季語(夏断・三夏)(「くらしのこよみ(スマホアプリ)」より引用)「酒をたちて病をさけようと有りし母をこひて」の前書き。【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】
【鑑賞】:この仏教用語は季語でもある。「夏断(げだち)」:夏安居(4月16日から90日間)の期間中一室に籠って酒肉を断ち深く精進すること。「灸(やいと)」:お灸(きゅう)。熱いお灸を据えながら「酒は程程に」という亡き母の戒めをなかなか守れないことを詫びています。
○大高子葉(おおたかしよう)(1672~1703)
○好きな一句「梅でのむ茶屋もあるべし死出の山」(辞世句)02
○季語(梅・初春)(「→古典・詩歌鑑賞(ときどき京都のことも)」より引用)
【Profile】:赤穂浪士四十七名の一人。本姓は安倍氏。通称は源五・源吾(げんご)。俳諧は→水間沾徳に学んだが、→榎本其角らとも交流があったという。討ち入りの前夜、両国橋のたもとで偶然其角と出会った際、其角は餞に「年の瀬や水の流れと人の身は」と詠んだ。これに対し「あした待たるるその宝船」と返し、仇討ち決行をほのめかしたという逸話が残る。
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