日々徒然です

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勉強家の思い

2013-08-29 00:03:11 | 小説
朝、裸同然で隣の奴と寝ている自分に気がついて思わず跳ね起きた。

昨夜は気分が良かった。
教授の学会原稿の手伝いが終了して2人で気持ち良く飲んでいた。
あいつの囁く声・・・。
急に断片が蘇ってきたぁ。

大学に入って院に入りあいつを見てきた。
雰囲気とは裏腹に驚くぐらいの勉強家でいつもカビ臭い古書に囲まれている
周りが言うような奴には到底思えない。
俺はあいつの事を見ているつもりだったが違った。

昨日のあいつは酔ってなかった。
彼女の話になり俺が彼女になっても良いと抱きながら言ってしまった。
あいつは頬を赤くして酔っ払っている俺を付け離す。
そんなあいつが愛おしくなり抱きつきながら
「俺はお前となら良いよ」と話した。
腰にまわされた手の感触・・・。
俺が鈍感だから知らなかっただけかもしれない。
あいつは俺の全てを解ってくれている
友人でもなく恋人でもなく幸福感はあいつじぁないとダメなんだ