日々徒然です

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側近の想い

2013-10-27 01:18:13 | 小説
伯父貴が危ないのは解っていた
長年側でお守りしてきてこれ程晴がましい事は無い
うちの坊ちゃんがオヤジ殿の跡を継いで襲名披露をする日が来るなんて
目に入れても痛くない程可愛くてしょうがない
幼少の頃から男女問わずモテまくり親衛隊まで出来た始末
色んな魔の手からお守りしてきた甲斐がありました(涙)

今日その坊ちゃんが襲名披露し婿を迎えられる
時代錯誤だが後継が男子の体からしか生まれないとの事
坊ちゃんは他の道もあったにも関わらず代々の風習に習った
跡目を次ぐ事に違和感は無かったようだ

俺を慕ってくれた坊ちゃん・・・。
でも最近の俺は心がモヤモヤしている
嬉しいはずなのにおかしい大切な物が取られるようで

伯父貴が亡くなる少し前に枕元に呼ばれ話しを聞かされた
俺は誰かの相手になる坊ちゃんが悔しくて奪い取りたくなった
伯父貴は婿候補に俺も勧めてくれたが断った
身分じゃないからだ・・・。

坊ちゃんの初夜の相手は敵対勢力の次期組長だ
俺は夜の寝所にもお供しないといけなくて
生殺しだ!いっその事奪ってしまいたかった

禊を終えた坊ちゃんは寝所で待っている
相手の奴が入ってきた
始めは若者同士話していたが
徐々に近づいて口が重なり合い一つになって行く
お互いの熱が高まり合い達しても尚快楽を求めていく
淫らな空気が自分の熱と重なり疼いてしまう
妖艶となる坊ちゃんが愛おしくなって疼いて体を治めに繁華街を1人歩く







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