11月22日に男鹿のハートピア(男鹿市民ふれあいプラザ)で日本とイタリアの
魚醤文化の交流を図る男鹿・イタリア魚醤フォーラム2009があり参加してきました。
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20091123dさきがけ
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000911230001朝日
イタリアは魚醤「コラトゥーラ」の地チェターラからセコンド・スクイッツァート市長、カタクチイワシ協会のピエトロ・ペッシェ会長、チェターラのあるカンパニア州サレルノ県のアンナ副知事、コラトゥーラ生産者のルチア・ディ・マウロさん、イタリアシェフのフランチェスコ・トンマーロ氏、他生産者、通訳の方が来日。
また魚醤フォーラムということで韓国チェジュ島からも生産者の方がいらっしゃいました。
マイしょっつるなるスプレータイプのしょっつるの入った小瓶をアンケート記入を条件に頂きました。
(使用説明をする谷口教授)
杉山秀樹氏による講演、チェターラのセコンド市長さんによるコラトゥーラに軸を置いた街おこしのお話、ルチアさんによるコラトゥーラ復活のエピソード、諸井醸造所・諸井さんによるしょっつるのお話(今回の一番の目的)、両国のシェフ・料理研究家米本さんによる試食会、午後の部のパネルディスカッションなど、非常に面白く美味しく質のあるお腹いっぱいな内容でたくさん勉強させて頂きました。
試食会の様子をご紹介。
テーブルはこんな感じでこの後ニョッキやパスタなど運ばれてきま
した。手前に見えるカップはしょっつるを使ったミネストローネ風スープ
一瞬で消えました。
ハマチのカルパッチョやコラトゥーラのパスタ、フリットの、美味しかったー!!
あk※?らsΓlkdぉΣw;えrjt;いhy§のや、最高!!
飲酒運転にならないよね?ってくらいしゅびどぅばー!しょっつるのイメージが変わりました!!
食前酒、白、赤、ワインのコーナー
お料理の説明は作左部史寿氏…お姿を拝見しオステリア・アルカのシェフ!!と分かりました。
他、日本人シェフには昨日に続き築地から破風流四世旗亭総料理長酒井さん、リストランテヤマノエのやまのえさんやTempodiKさん、そしてお料理のコーディネーターに料理研究家の米本かおりさん、すごいメンバーでそういった機会に自分があった事に改めて感謝感激!
色々な方とお話させて頂きました。
前回のブログと同じような事を申し上げますが、一つ一つのお料理や構成、味の調整、素材選び、仕入、スタッフの準備が相当なものだったと伺えます。さらに100人以上分のお料理(それも数種類、手のかかった質のある)を限られた時間の中でスムーズに運ぶのは至難の業!
さらに米本さんのブログを拝見しましたところ日本側のシェフ選定なども大変だったようです。
以前から構想を練ったり準備を進めて来られた方々、当日準備から片付けをされた方々、全ての方に感謝致します。
本当に素晴らしいお料理、充実した試食会でした。
ワインやチェリーで酔っ払っている人もいる中午後の部のお時間となりました。
パネルディスカッションのコーディネーターに谷口教授。
パネラーに諸井醸造所の諸井秀樹氏、シェフのフランチェスコ・タンマロさん、カタクチイワシ協会のピエトロ・ペッシュさん、
料理研究家の米本かおりさん、魚醤文化研究家の篠原令さん、アドバイザーにセコンド市長、男鹿の渡部市長。
コラトゥーラの復活劇~イタリア側のお二人によるお話を受けて
日本側が感想&しょっつるのお話
諸井さん面白いです、そして考え方が素晴らしい。自分の利益等ではなく男鹿やしょっつる存続を軸に活動されています。
米本さん しょっつるを使ったお料理を実践されている方でいくつか例を頂きました。
・牛乳に少ししょっつるを加えグラタンにするなど (当店でもグラタン・コロッケございます♪)
渡部市長さんはアドバイザー、となっていましたが、ご自分が実践者であるというご意見で、これからの男鹿の発展に期待が寄せられるようなお話でした。
■イタリア側のお話を聞いて。
左写真 海岸沿いの端にある塔はローマ時代敵軍を迎え撃った歴史ある建物です。
他にも歴史的建造物が数多くある魅力的な地域 チェターラ
チェターラは世界遺産に登録されているアマルフィ海岸に位置しながら知名度が低かったようです。
しかし20年前コラトゥーラが絶滅しかけたことをきっかけにコラトゥーラを軸にした町おこしがなされ今ではコラトゥーラの街として訪れる人も
多くなったようです。
セコンド市長は成功の要因に、レストランやマスコミとの連携、漁業者の保護、商品の質を維持したことをお話してました。
「今では、チェターラと言えば、コラトゥーラ,男鹿もしょっつるを軸に町おこしにはげんで下さい」と。
男鹿は資源がたくさんあると思いますが、どれに的を絞っていくか、参考になるご意見だったと思います。
本当に実のある一日となりました。
男鹿に帰って来てほんと良かった!と強く思えました。