皆さんが、病院と言われる中には実は2種類があります。
医院と病院です。
医院は19床までの入院ベッドを持てます。
20床以上のベッドを持てるのは病院だけです。
医院の中でもベッドを持たない物を無床診療所。ベッドを持つ物を有床診療所と分けます。
わきだ整形外科は、19床のベッドをもつ、有床診療所です。
この、有床診療所は全国で次々閉鎖されています。
その理由としていくつがあげられます。
現在の医療制度の中では有床診療所の経営は魅力的ではない。
有床診療所では、手術など高度の医療が出来にくいためにスキルを持った医師は、後継者にはなりたくない。
拘束時間は基本365日、責任は勤務医よりもずっと多い。
職員の確保、病院経営、施設の管理など医療以外の問題に多くのエネルギーが必要。
あげればキリはありません。
有床診療所が無くなっていけば、皆さんの生活にどのような影響があるでしょうか。
有床診療所は地域の医療をになっていることが多く、急患の対応や、緊急時の入院など、皆さんの身近な医療機関としての役割は大きいと思います。
それが、無くなっていけば、ますます病院の負担が増えます。
すでに、病院の入院ベッドは満床に近い状態です。さらに入院が困難になり、入院後早期での退院を強いられる事となります。
急患対応の増大は急患室での別途料金の高騰を生み、さらに負担が増えるでしょう。
急患に疲れた医師は、無床診療所を開設して、残った医師は更に負担が増える事になります。
現在残っている有床診療所は今後、医療と介護の橋渡しの役割も担っていく必要もあり、更に重要性が増すと考えられています。
わきだ整形外科はどちらかというと急性期を主にした医院で、来院される患者さんも遠方の方が多いのですが、これからも地域の医療への貢献をしつつ、頑張っていきたいと考えています。