6日目 5月3日(木)
いよいよ今回のお遍路も終盤戦に差し掛かってきました。
この日は3つ目の拠点への移動日です。
全部の荷物を背負って、昨日の中断地点へ向かいました。
ホテル近くの高知橋バス停。
まだ雲はかかっていましたが、
昨日のようなどんより感はありませんでした。
7:40 宮前スカイライン入口バス停 出発
さぁ、今日は浦ノ内湾を歩いて行くぞ~
湾内はずっと海沿いの景色を堪能できるので気持ちいいです。
湾に沿って左へ右へ~と進んで行きます。
でも、こんな風に大きく入り組んでいるため、
目の前の道路へ到達するのに湾を大きく迂回して通り、
大分進んだ気分で振り向くと、
30分前に通った場所が目の前だった…
なんていう状況がしばらく続きます。
海は絶景なのですが、そんな状況が続くとサスガに飽きてきます。
そんな中、一人の歩きお遍路さんと出会います。
自分の母親と同じくらいの年代の年配の女性のお遍路さんです。
この日はこの方と抜きつ抜かれつしながら、進んで行きます。
歩きはじめて2時間強、ようやく湾の終わりが見えてきました。
大きい湾だったなぁ…
須崎へ抜ける峠の途中。
休憩所で抜きつ抜かれつしていたお遍路さんとお話をしました。
福岡から来ている方だったのですが、
通し(1番から中断なく歩いている)だそうで…
凄いデス。
いくら休みがあってもこれまでの経験から自分には通しはちょっとキツイ。
しかも今日どこまで進むのかという話を聞いた時、
自分が想定しているよりも一つ先の峠を越えた場所を予定しているとのことで、
自分よりも間違いなく健脚です。
(この後、自分もその方の目的地に合わせてしまうのですが…)
その方よりも先行して出発して一足先に須崎の市街地へ…
実は次の拠点は須崎の市街地にあるビジネスホテル。
チェックインにはまだ早かった(13時過ぎくらい)ので、
大きな荷物をフロントに預けて出発しました。
そして、今回のお遍路で食べてみたかったものに出会います。
ちょうど、お遍路ルート沿いにある「まゆみの店」さん。
普段は行列店らしいのですが、14時頃だったので、
外待ち無しで入ることができました。
このお店の名物が…
須崎名物の鍋焼きラーメンです。
サッパリとした醤油スープは煮込まれることにより、
麺の小麦によってとろみがつき、コクが強くなり程よい味わいに…
麺も煮込み過ぎることなく、とんこつラーメンでいうところの
「かため」な食感。
麺を食べた後に雑炊にして食べるのもなかなか美味しかったです。
須崎グルメを堪能し、歩き遍路再開。
ここからは国道56号沿いを進んで行きます。
しかし…国道55号もそうだったけど、国道は歩道が狭い。
土讃線の安和駅付近まで国道沿いを進み、いくつかトンネルがあるのですが、
歩道が無いのでちょっと怖かったですね。
この日立てていた計画では安和駅で中断予定だったのですが、
少し計画よりも早く進んでいたため、安和駅に予定より
1時間くらい早く到着。
目の前で列車も行ってしまったので、これは…次の駅まで進むしかないな。
ただ問題が一つ。安和の次の駅は土佐久礼駅なのですが、
土佐久礼駅に行くには峠を一つ越えないといけない。
福岡のお遍路さんが予定していた峠越えとはこのことなのです。
しかも、地図で見る限りは距離は短いがその分かなりの急坂が見込まれること。
正直、明日の朝歩きたいな…とは思っていましたが、
この峠を越えてもすぐにもう一つの峠越えがあるので、
この日1つでも消化しておけば楽だということもあり、
覚悟を決めました。
さぁ、焼坂峠にチャレンジです。
ちょっと見た目には分かりませんが、
ロープを掴まないと登りにくいくらい急な岩畳です。
これ、朝じゃなくて良かったかも…
朝だと朝露で岩畳が濡れていることが多いので、
滑って足を取られていた可能性が高いです。
でも、距離的には短いので、山道に入ってから30分程で峠の登りが終了。
下りは登りに比べれば廃道になった林道みたいな道だったので、
楽~と思いきや、
急に足を取られ、危うく崖を落ちそうに…あぶねぇ…
原因はタケノコ。
焼坂峠はところどころ竹林を抜けるのですが、
竹の地下茎やタケノコに足を取られるのです。
油断禁物ですね。
…タケノコ食べたい(ぉ
峠の途中で
自分がホテルに荷物を置いてお昼を食べている間に先行していた
福岡のお遍路さんと合流。
そのまま土佐久礼駅まで一緒に歩きました。
17:00 土佐久礼駅到着
この日の中断点は土讃線の土佐久礼駅になりました。
駅前には見覚えあるバス停が…
あっ、これって確か…路線バス旅Zで出てきたバス停だ。
直近に放送された四国一周の最後の方に出てきたバス停ですね。
既に須崎方面に向かうバスは終了していましたが…
列車で須崎方面へ戻ります。
時間的に特急しかなかったので、特急に乗車。
焼坂峠の入口脇を通過した時にこれから峠に挑むお遍路さんの姿が…
薄暗くなってきた時間帯なので、これからだと足元大丈夫かなぁ
そんなことを考えながら拠点の須崎のホテルに戻りました。
夕飯はホテル目の前のガストで済ませてしまったので、
割愛します。
う~ん、鉄丸みたいな店はないものかなぁ…
(7日目に続く)