一行 書き
三十二年後に二行目を書く
この 沈黙の憂い
けだし残るもの
頽廃的 憂鬱
また それへの罠
手にあるは 下ろし薬
売女も似非も 似た者同士
どうりで 未熟な文字
ルンペンに真実を
これまた偽善者の戯れ言
虚をつく 盲
理想がないとは
これまた 自己の為 可なり
それは幻の星です
住んでる人 泣き 笑い 暮らします
上滑りが上手で
みな 笑い顔が得意です
なれど 病が
幸せ病 流行ってます
夢を掴もうとして
何かを 捨てています
溢れる酒あります
それは実在酒
飲むほどに 踊らされます
すべては あるように思わされてます
世界も 自己も 何も かもが
あるいは それでいいのかもしれません
忘れてしまいたいことが 多過ぎる
消えてった希望よ
残燈よ
忘却の彼岸は待っている
臆することなかれと 人は言う
つまらないと言う
卑屈だと言う
ならば 宿命とは
由由しきは 血
再現する醜態
懈怠の邪気
歩むほどに縄絡む
焦るほどに縺れる
自縛の縄 なお絡む