パソコン美人におんぶにだっこ

パソコン相撲 入門

蟹の夢 (自作詩)

2020-12-06 18:17:52 | パソコン相撲

前を歩こうとした蟹は挫折した
歩けるという 妄想
歩かねばという 気負い
歩きたいという 希望
みんなそれらは挫折した

小川からの囁き
クプクプ声がする
あの日の蟹は言っている
・・・・とうてく とおるも とおるもう・・・・
・・・・とうてく とおるも とおるもう・・・・

・・・・ ・・・・
・・・・ ・・・・

誰にもわからない その声
小さな小さな ひみつの声

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蓑虫からの便り (自作詩)

2020-12-06 15:11:36 | パソコン相撲

カプス君 こんにちは
私はリルケではなく 蓑虫です
東海の小島からです
・・・・まあ 聞いてください

あなたは 詩人志望なんですね
まあ 止しなさい
腹が減るばかりです
懐疑 孤独 悲哀
みな過ぎ去れば風です

それに憐憫
これに至っては醜態です
そんなこと どうでもいいんです
私なんか揺れっぱなしですよ
そんなもんです すべては

きのうは大風 危ないとこでした
私はリルケではなく 蓑虫です
それじゃ また

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外の国 (自作詩)

2020-12-06 14:52:39 | パソコン相撲
好きでもなく抱擁し
求むは刹那
為の作り顔
残る懈怠

裏街さ迷えど
いるは痩せ女
ちらっと光る
痘痕のカンヴァス

流れる音楽がある
甘い誘惑
セロの音

ここは蝶の国
咲くは女郎花
いずれの ソドム
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冬の夜空 (自作詩)

2020-12-06 14:42:29 | パソコン相撲

折れそうな月
友を恋う
雲に霞めど
あたえるは月明かり

消えゆく月
縋る袖を求める
それがオリオン座でも
それを求める

南を向く暖かさ
ここには無し
ここは北 そして冬
寄るべなき冬空
だが 願いよ せめて飛べ

その夜 睦まじく
ふたご座は月に近付く

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ハイネ (自作詩)

2020-12-06 14:31:42 | パソコン相撲

うらぶれても なお
残るは怪しき文
甘い果実は そこにある
ハイネという 果実が

ああ 抒情とはこういうもの
だが 見抜かねば
そう 甘美の裏側を
詩人の涙は そこにある

追われし身の 哀れさよ
小さく握った そこ切符
霞んで見えた パリの文字

おお ここにもいる亡命人
古からの定めか
ここにいるは ダビデの子

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移ろいと、毒 (自作詩)

2020-12-06 14:16:41 | パソコン相撲

かつて 緑は 淡かった
夕映え 黄昏 あかね雲
みんな かつては 淡かった
・・・・なのに 今 なぜ

薔薇は 斜陽を 好むもの
十色の艶 透けた艶 透けた艶
綺麗 綺麗の 刹那な宴
・・・・誰も言わねば 俺が言う

けれど 美女と毒
けれど 痘痕も宝
主観は意志の王となる

解毒の虚構
吐かれた異物
それは 血糊のエゴ

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隣の部屋の子 (自作詩)

2020-12-06 10:20:53 | パソコン相撲

さびしいもんさ 声がする 
隣の部屋は 勉強中
今日も音読 なおもする
たどたど たどたど ねむくなる

先生 明日も 怒るだろう
練習練習あるのみか
やんなるかな やんなるかな のすたるじあ
それはわかるが 気が止める

あの 茶色の校舎
その子も私も残されて
泣いてたような気が 今 する

たどたど たどたど
ああ せつなく聞こえてくる
たどたど たどたど たどたど と

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