選挙をスマホ化し、手書きの投票用紙を手作業で集計する時代から脱却することが、「デジタル化」の第一歩である。政府の各省庁の業務を全部デジタル化すれば、今の人員は「半分」で済む(これは私の、外部から眺めた適当な印象です)。紙で書いて上司のハンコを貰い、ファックスで送って電卓で集計とか、もう無理!な状態だ。市役所に行けば何十人と言う多くの人が忙しそうに働いているが、それらの殆どは「人が居なくても」済む仕事に見えるのだ(ほんと非効率だよね)。用事のある人が自宅から、本人確認が出来ている機器で「直接サーバーを操作」すれば済む作業ばかりなのに、一向に改革ができていない。何故なんだろうか?。戸籍とか住民票とか、ただのマイナンバーの「付帯情報」に過ぎないのだから、データを集積するのに「人が介在する作業」は全く無いと言っても過言ではない(ネットを見れば世の中の大半は皆、そう言うふうになって来ている)。これらの改革が進まない原因は、それを「目標として考えてないから」という一事に尽きる。身の回りのちょこちょこした改善をいくらやっても、根本できな公務員の意識は「アナログ」のままなのだ。これを改革しなくては、デジタル化なんか「夢のまた夢」である。猛省を促したい。
市役所の仕事で必要なのは「決定する前」の段階で、単に記録するだけなら機械で十分であろう。例えば土地の境界がどうとかこうとか、建築条件が違反してるとかどうとか、あるいは遺産相続人が不適合だとか隣の人がうるさくて眠れないとかゴミ屋敷を何とかしてくれとか、そんな相談とも揉め事とも言えるような生活上の種々の問題を「手際良く解決する」のが主な仕事なのだ。これは機械では出来ないと思う( 解決を AI に任せるにしても、まだまだ信頼できる水準には至ってないし、そもそも AI じゃ「文句を受け付けないだろう」から、誰も納得しないだろう)。だから、ここは人間の出番である。人間の方が「まあまあ〇〇さん、私に免じてここは折れてくれないか、後で何とかするからさ」とか何とか言って、丸く収める方法もある(よくある「争点ずらし」だ)。
そうで無くてデータを保管し、必要に応じて利用できるように「システム化」する仕事だけなら、むしろ公務員ではなくて「データ会社」の方が適してるのである。さっさと民間のアイディアを「公開募集」して、国のデジタル化をどんどん前に進めてもらいたいものだ。大体デジタル庁などと言って「600人もの人員を雇った」っていうのが、とんでもない無駄である。やっぱ首相の頭の中を最初にデジタル化するべきか(ガチョーン!)。
デジタル化については、私は「マイナンバー」を最初にキチッとシステム化すべきだと考えている。これがデジタル化の「基本中の基本」であるからだ。それにはまず、我々がオギャーと生まれてから死ぬまでお世話になっている「戸籍」と言うものを「マイナンバーでデジタル化」する必要がある。マイナンバーを戸籍の頭につけ、今の戸籍の付帯情報と考えるのではなく「マイナンバーを本人の名前」とするのである(あくまでシステム上の話)。その下に「生年月日・死亡年月日、父親のマイナンバー・母親のマイナンバー、それとDNAデータ」を記録して、以上で「終わり」である(個人的には血液型も入れて欲しいんだけど、これは医療サーバーの方が適切かな)。どこで生まれたとかは勿論のこと、「氏名ですら」記録は別のサーバーに保管しておく。これは要するに「生物的な確定情報」であり、生涯変わらない情報である。実にシンプルだ。
この段階で私は「マイナンバーで管理される」一個の無人格な人間になる。勿論、他の色々な情報はそれぞれ別の管轄の部署で管理されるから、全く心配には及ばない。例えば「住所」データベースでは、マイナンバーに該当する人が「どこで生まれ、何年にどこに引っ越して、今どこに居るか」を記録しておく(本人の履歴サーバーでは、学歴・職歴・受賞歴・犯罪歴・その他には、旅行歴なども考えてもいいだろう)。住所ということでは、要するに本籍・現住所・現所在地、ということになるだろうか。選挙の例で言うならば、投票メールは「現住所が選挙区域にあって、年齢などの投票権利保有条件に合致している人」に一斉に送られる。しかし実際は「スマホ」に送られていて、例えば出張先のホテルなどに送られていたりするわけだ。投票も実際は選挙区外から行われて、それで完了する。だから不在者投票とか期日前投票とかの概念も、「最初から無い」のである。
デジタル化というのは長い長い改革の「連続作業」だが、一番大元の「大改革」からやらなければ「みずほ銀行」のようなもうどうしようもないシステムになるのは目に見えていると思うのだけど、ご老体の連中には「分からないんだろうなぁ」。ちなみに「本人確認」データベースでは、顔認証用映像データと照合プログラムだけを保管しておく。本人確認をするだけだから、確認できたら「OK」を返すだけである。何でもシンプルなのが、セキュリティ上も効率が良い。なお、サブサーバーには連絡用メールアドレスと全財産管理用口座(銀行口座とは別)と通常認証用写真数枚は、必須である。これでマイナンバーは完成だ。マイナ保険証だって?、そんな子供騙しの連携は「勝手にやれば良いんじゃない?」って話よ。根本は、国民そのものを「デジタル化」することである。
まあ大体はこんな感じに全国民を管理していくわけだが、こういった個人情報を「政府に握られるのは怖い」と考える人もいると思う。顔や名前や、まして銀行口座とかメールアドレスなど、政府の誰だか知らない役人に「勝手に使われる」のは絶対嫌だ、と頑なに抵抗する人達である。だが現在でも必要とあれば、個人の行動全てや銀行口座の出し入れ、どこで何をしているか誰と何を話しているかまで、政府がその気になれば「調べることなど超簡単」なのである(と思う)。個人情報が保護されていると言っても、それは「知らないわけでは無い」のだ。ただ、あなたには「調べる価値がない」から、放っておかれてるだけなのである。あなたの自由なんか、政府にとっては「全て幻想」に過ぎない。
何ならあなたが自宅のトイレでどんな格好でウンチしてるかすら、政府で調べる気になれば、一言「あれ、やっといてね」で済んでしまう。勿論あなたは、「法で守られている」と主張するであろう。日本は法治国家である。だから法に触れない限りは、政府と言えどもあなたに手出しはできない理屈だ。だが一個人の「罪状」なんか、何とでもなるのである。麻薬でもいいし密輸でも痴漢でも、あるいは国家転覆だって「罪を着せようと思えば何とでもなる」のが現在の裁判制度だ。何たって、証拠はいくらでも捏造できるのである(実際、捏造した例はいくらでもあるし、バレれば犯罪である)。
しかし可能だと言うことと、「実際にあなたがターゲットになる」と言うこととは「天と地」の違いがある。今の自民党には、それほど「無闇に他人の秘密を暴露する趣味」はないと思う(暇もないし)。だから「マイナンバーで国民を管理」しても、現状と五十歩百歩の違いだろうと言える。しかしそれでも嫌だと言う人の為に、マイナンバー管理業務自体は「中身がオープンな独立組織」が担当する、としても良いと思う。何にしても「オープン」というのが身を守る秘訣である。中国では警察がやってきて「いきなり逮捕」という理不尽な事件が後を絶たないが、これなども SNS という救いがあるから、まだ何とかなる気がしている(まあ、気休めに過ぎないから、私は中国には行きたくないけど・・・)。
とにかくあくまで銀行口座の管理のような、「純粋なデータ処理」だけに特化して扱うのである。だから選挙においては、どこの「マイナンバー(有権者)」が、立候補者(これもマイナンバー化すると扱いやすい)の誰に投票したか、を記録する「だけ」に専念する独立組織が行うことになる。それをセキュリティをしっかり保持して、正確に期日内に集計することが仕事だ。その管理システムも、この組織が責任を持って「開発・運用」することで、政府の干渉からの自由が保たれると思う。しかし日本の独立組織というのは IOC を見てもわかる通り、押し並べて「功労者」が推薦でトップに就任する一種の名誉団体化するのが決まりになっているのだ。だから、どこまでクリーンな選挙にこだわるかと言えば「何らかの疑問」がないわけじゃない。どうもこういう組織自体、信用できない気がするんだけど云々・・・。いっそ、独立組織である選挙管理委員会そのものの「役員を選ぶ国民選挙が必要」になったりして、・・・こりゃ終わらないよな。
考えて見ればこういうデジタル化が、政府や内閣で浸透して来れば、いずれは政府の誰であっても「国民には嘘はつけない」ようになることは間違いないだろう。今迄隠されていた文書や音声・映像など全てのデータはオープンにするべきである。もはや国会での黒塗り文書提出などは「一切許されない」時代になることは、必定と言える。唯一「黒塗り」が許されるのは、特許事項・戦争準備・企業買収・株関連・個人的嗜好趣味・恋愛及び不倫・その他「当該問題に全く関係ない情報」などの場合に限るのだ。だから当該書類を書いた担当者の氏名なんか、一体何の理由があって黒塗りにするのか「全然分からん」から開示せよ、となるのは当たり前である。そもそも誰が書いたのかなど、「いの一番」に明確にすべきではないか(と一般人は考える)。とにかく黒塗りにしても「それを明らかにせよ」と裁判所命令でオープンにして、初めて「ガラス張りの政治」が出来たと言えるわけである(その裁判所が信用出来ない場合は、どうする?、どうする??)。
いずれ、書類を「シュレッダーしちゃった」とかの茶番も「いったい、いつの時代のことなん?」って笑い話になる時が、そろそろ目の前にやって来るのである。もう全てはっきりと、白黒「カタをつけよう」じゃないか!、って話だ。そうなった時に「政府に個人情報は渡さない」と頑強に抵抗しているあなた、そういう態度が逆に「政府をやりたい放題」にさせているってこと、分かりませんかね?
時代は既に「次の百年」に向かって動き出しています。置いて行かれるのは「あなた」かも知れませんよ!
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