cottonの山日記

「孤高の人」を読んだのがきっかけでH15年から山にはまっています。

厳冬期の槍ヶ岳を目指して

2011-12-31 | 登山
「厳冬期の槍ヶ岳を目指す」は,今までの山行で最も辛かった山でしたが,一番素晴らしい最高の山行となりました。
Nobさん有り難う。絶景の連続は脳裏に焼き付いて一生忘れることはないでしょう。

この山行を目的にスキルアップを図るため,新たにハーネス,カラビナ,確保器,ザイル,ヘルメット等を購入し,
御岩山の岩場でザイルワークの特訓も行い,12月27日からNobさんと「槍」を目指しました。


今回のルートは,真ん中にある中崎尾根に登り,そこから西鎌尾根の千丈沢乗越を経由して槍を目指すというもので,
厳冬期におけるポピュラーなコースとなっています。(写真は2009年8月23日,笠ヶ岳に登った時に撮影した
中崎尾根と槍から穂高に続く稜線です。ちなみに,この時もピーカンの絶景でした。)

【12/27】
 3:30 水戸出発
 4:30 三郷のNobさん宅出発
 9:00 新穂高温泉登山者用無料駐車場着
 9:40 準備を整えスタート
11:40 穂高平小屋 休憩
17:13 滝谷避難小屋着
21時過ぎ 就寝


9:40新穂高温泉の登山指導所に登山計画書を投函し,まずは右俣林道を進みます。


10:26デカザックがお似合いですよNobさん。今回,二人のザック重量は共に26㌔!! Nobさんは
料理で私はテント等の装備を担当。初めて経験する重さに不安がよぎります。


デカザックを背負った私。例の秘密兵器「サッカーすね当て肩パッド」は最初のうちは付けたのですが,重さに堪え
きれずにザックをよいしょと持ち上げたりすると落ちてしまい,拾うのも一苦労なので途中でやめてしまいました。
なお,この時点ではヘルメットをザックにぶら下げていますが,少しでも軽くするために頭に被ることにしました。
軽量化には頭を使えということです(^^;)


11:33穂高平小屋に到着。無人の小屋の玄関を利用させてもらい休憩。私はレーションの中で一番重そうな
「ジャンボどら焼き」を食べてエネルギー補給。100g,いや50gでもいいから軽くなって欲しいと思う私。


12:58ザックの重さに耐えながらトレースを進むNobさん。少しはパーティーいるかと思ったのに,なんと
この日の入山者は我々二人だけ。


13:16右俣林道をゆっくり進む私。気温は氷点下7℃位なので汗びっしょり。


13:25奥穂高岳へのルートとの分岐である白出沢出合を通過。


この日は槍平小屋を目指しますが,まだまだ先は遠い。途中,2組のパーティーが下山してきたので話しを聞い
たら,共に涸沢岳西尾根から奥穂を狙ったもののラッセルが厳しく断念したとのこと。


13:38白出沢出合付近から奥穂高岳を望む。実に格好いい。日本の山を代表するだけあって見事な山容,
そして品格があります。深Qさんは「北アルプスの南の重鎮を穂高とすれば,北の俊英は剱岳であろう」と言っ
ています。奥穂高の勇ましい姿に,まず脳天をやられました。


15:44南岳西尾根が見えてきました。白出沢出合まではトレースが締まっていたため比較的楽でしたが,その
先はトレース上に雪が積もり,すねラッセルの連続で進むスピードは極端に落ち,我々の疲労度も次第に増してい
きました。


15:53小さな沢はトレースも消え,ワカンを履いているものの腰近くまで潜ってしまい,悪戦苦闘の私です。
それにしても26㌔を背負ってのラッセルは辛い。一度ワカンが深みにはまってしまい,脱出するのに10分も
かかってしまいました。


だんだん日も傾いて薄暗くなってくるし,とても目標の槍平小屋までは届かないので,目標を手前の滝谷避難小屋
に変更。しかし,いつまで経っても滝谷避難小屋は出でこない。地図とGPSで確認するともう少し先だ。精根尽
きたころ,やっと避難小屋に到着。時計を見たら17時13分でした。夏ならCT3時間30分のところ,今日は
7時間30分も費やしてしまいました。気温は氷点下10℃。小屋は誰もいなかったので,小屋内にテントを張り,
早速入山祝いを行いました。18:36まずはNobワイナリーの「ロマネコンティ」で乾杯。芳醇な赤ワインが
五臓六腑に染み込みんでいきます。


さてさて天空Nobレストランの一品目はエスカルゴのガーリックソース焼きです。一口サイズに切ったフランス
パンの上にのせて食べました。赤ワインと相性バッチリ。


本日のメインは神戸牛のすき焼き。前回は松坂牛だったので,今回はオバマ大統領もリクエストしたという神戸牛
をおねだりしちゃいました(^_-)


どうです,美味そうでしょう。葱を最初に焼くのがポイントとNobシェフは話してました。食べ方は,そりゃあ
当然生玉子でしたよ。


カートリッジに磁石でくっついているのが気化促進秘密兵器です。極低温状態だとガスが気化せず火力が強くなら
ないため,手で暖めたり,ホッカイロを貼ったりして対応してきたのですが,この装置は炎の熱を金属管の中のオ
イルが下の羽根型部品に伝導することでカートリッジを暖めてくれます。これは優れものでした。Nobさんが買
ってきてくれたので,私も是非購入したいと思いました。


あたりめを軽く炙っておつまみに。ウイスキーを500ml持って行ったのに,2晩で空になっちゃいました。


【12/28】
 5:00 起床
 7:30 滝谷避難小屋スタート
 9:40 槍平小屋 休憩
16:30 中崎尾根の千丈沢乗越近くに幕営
21:30 就寝


5:39朝食は特製鶏団子入りのお雑煮です。餅はパワーが出ますよね。


7:30に滝谷避難小屋をスタート。気温は氷点下12℃。小屋を出てすぐのところからロッククライミングのメ
ッカ「滝谷ドーム」が見えました。もの凄い迫力です。こんなところを登るクライマーがいるんだよね。


7:36前方に中岳が見えてきました。


8:15雪崩れそうなヤバイ場所を通過中のNobさん。一緒に歩いていて雪崩れに飲み込まれてしまっては救出
できないので,少し距離をあけて進みます。当然,二人ともビーコン(電波発信機)を装着し,スコップとプルー
ブ(ゾンデ棒)を持参。


9:17通過中の景色その1。


9:30通過中の景色その2。


9:38初日の目標であった槍平小屋に到着。滝谷避難小屋からCT1時間のところ倍の2時間を費やしました。
ここは2007年12月31日の深夜に雪崩が発生し,テントが埋まり4人の死亡事故があった場所。テン場は
小屋の南側に位置し,この場所は安全とされていた。


9:49槍平小屋で小休止。今日もどら焼き食べて頑張ります。


槍平小屋からいよいよ中崎尾根に取り付きます。我々しか入っていないので,今日もラッセルです。トップはラッ
セル担当Nobさん。トレースはあるものの,柔らかい雪がその上にたっぷり付いていて,その上急斜面であるた
め,少しは軽くなったものの25㌔を背負っての登りはとても辛かったです。ワカン装着の靴をキックステップで
蹴り込み,足場を固め,太ももの力で体を持ち上げます。喘ぎながら,一歩,一歩,少しずつ標高を上げていきま
す。頑張れたのはこのこの景色があったから。11:27必死に登る私。


13:04ついにターゲットの槍ヶ岳をロックオン。まだ登ってないけど槍ました。本当に嬉しかったです。


13:12滝谷ドームを望む。左のピークが北穂高岳で右は涸沢岳。


13:44尾根を進むと左にも絶景が待ってました。弓折岳から双六岳方面です。


トレースが無いところはザックを降ろし,空身でラッセルして道をつくり,戻ってからザックを背負い直して登り
ました。この方が絶対早いです。13:46笠ヶ岳が美しい。


14:01左端に笠ヶ岳。中央は抜戸岳。


14:02槍をバックに本日の私。スポーツドリンクは外に出しておくと凍結してしまうのでアウターの中に入れ
て登りました。


槍をバックに本日のNobさん。いい顔してますよ。


急峻な登りはなくなったものの,体力を使い果たした体にはちょっとした登りも厳しく,息を切らしながらほんの
少しずつ前進します。途中で下山途中の某大学山岳部8人パーティーと出会ったので,槍の様子を聞いたところ,
「1年生だけはザイルで確保したものの,鎖を掻き出しノーザイルで大丈夫だった」とのこと。15:01本日の
幕営地点(山岳部が使用したポイント)を目標に登る私。真ん中のピークが槍ヶ岳です。


15:09この日は全く雲なしのピーカンでしたが,じわじわっと雲海が出てきました。これまた美しい。素晴ら
しいロケーションにうっとりでした。


15:10飛騨沢です。翌日になりますが,ここを滑るために何組かのスキーヤーに出会いました。当然雪崩れの
リスク有りですが,パフパフの雪を舞いあげての滑降は止められないんでしょうね。


16:18笠ヶ岳に沈む夕日。


16:23雲海を背に最後の登りに苦しむ私。


16:30幕営場所にやっと到着。気温も急激に低下しており,早速テントを設営しようと思った時,とんでもな
いトラブルが・・・・・。。なんとテントのロッド1本を斜面に流してしまったのです。テントはロッド2本をク
ロスしてドームを作ります。あっという間の出来事でした。なんとか雪壁と灌木に紐を括り付け,中のスペースを
確保しました。エスパースのテント買ったばかりなのに。 ← そんなことじゃないでしょ。【教訓その①】どん
な場合も焦りは禁物。冷静に行動しないととんでもないことに。それと,幕営時間が遅すぎます。15時にはテン
トを張らないと。反省しきりでした。19:03今晩の夕食は岩手県の五穀味鶏入り八戸煎餅汁。


なんと朝起きたら外は吹雪とまではいかないが降雪とガスガス。天気予報は曇りのち雪。さてアタックはどうした
ものか。テントは風を防ぐためすっぽり雪壁(某大学山岳部が作ってくれたもの)の中。


6:51槍は全然確認できない。昨日の天気が嘘のよう。でもこれが山の天気。気温は氷点下10℃。


総合的判断のもと,アタックはやめて下山を決定。ところが,下山している途中なんと晴れてきたではないか。ア
タックするか迷う二人。しかし,協議した結果,天気予報は悪い方向なので下山を確認。9:11晴れてきた中を
後ろ髪を引かれる思いで下山するNobさん。


9:11登って来た中崎尾根もしっかり確認できるようになってしまった。まだまだ未練が・・・・・。


9:17下山中のNobさん。昨晩降った雪によりトレースは全くなくなってしまい,雪庇を踏まないよう慎重に
ルートを選びました。


今日は槍平小屋まで下山するだけなので時間に余裕があり,昼食は雪洞を掘って食べようとチャレンジするNob
さん。11:40頃。でも雪が少なく雪洞遊びは断念。


12:00昼食は暖かいうどん。雪はどんどん強くなってきました。下山の判断は正しかったようです。


あんなに辛かった登りも下りはシリセードを交えてのスピード下山。14時に槍平小屋に到着。昨晩の教訓を活か
し早速テントを設営。ツェルト用の細いロープをテントの真ん中でエイトノットして端をストックに括り付け,な
んとか形を維持したものの,降雪でつぶれないかちょっと心配でした。



16:45テントの中はびしょびしょになった手袋等の干し場となってます。


17:09ヘッデンを忘れてしまったNobさんは,初日にワイヤーを駆使してヘッデンを作りました。さすが一
級建築士。【教訓その②】装備はチェック表で確実に。


17:20今宵のディナーの始まりはチーズフォンデュ。チーズを溶かすために入れた白ワインの残りを二人で分
けてチビリチビリ。これが実に美味かった。でも,あぁ~~~ビールが飲みたい。


メインはクリームシチュー。


【12/30】
 1:30 起床
 7:30 スタート
12:40 駐車場着
18:30 Nobさん宅着
19:30 水戸着


テントを撤収し7:30に下山開始。8:05滝谷ドームをバックにNobさん。


8:52下山も我々だけなので今日もラッセルのNobさん。しかし,途中からは入山するソロ,パーティーが続
々登って来て大渋滞の場所も。


12:31無事の下山を喜ぶオッサン二人。よく頑張りました。ちなみに,帰宅後ザック重量を測ったら,まだ
23㌔ありました(^^;)


山を始めた時は想像もしなかった厳冬期の槍ヶ岳。今回は頂上を極めることはできなかったものの天候にも恵まれ,
今まで見たことのない絶景の連続に大満足でした。こんな山行を実現できたのは,パートナーのNobさんのお陰。
感謝,感謝です。

【おまけ】
私:「ただいま」
娘:「お父さん,甘栗みたいな顔してるよ!!!」

懸垂下降in御岩山

2011-12-19 | 登山
茨城県の北部に位置する「御岩山」の岩場で,Nobさんとザイルワークの実地訓練をしてきました。講師陣は,2年前の12月に厳冬期槍ヶ岳を踏破した,私の所属する山岳部のH先輩と,つくば市でコーヒー豆店を経営するS君。

ここまでやることになるとは思ってもみませんでした(^^;) 全てNobさんの策略ですが,すぐにOKのcottonです(^_^)vハハハ・・・


まずは,いきなり懸垂下降!!! エイト環を使います。講師はアルパイン,フリークライミング,沢登り,BCスキー等なんでもこなしちゃう我が部のホープS君です。


岩にスリングを掛け,2個のカラビナの中にザイルを通し,このように下降せよとのご指導。


Nobさんの登場です。ひゃっほ~Nobさん,カッチョイイ~よ!!!! さすが大岳山で予習してきた成果が出ているな。


岩の上を歩いているのではありません。斜度は80度の絶壁です!!!!!


初回とは思えない見事なさばきです(^_^)v


H先輩の華麗なる懸垂下降。キャリアが違います。ちなみに300名山制覇。


今度はビレイ(確保)の訓練。エイト環ではなくATCという器具を使います。Nobさんが落っこちた時は私が確保しなくちゃならないので,こっちの練習が重要なんですが,なかなかザイル操作が難しい。そのまま落っこちた時はゴメンナサイm(_ _)m ← バカァ!!!


H先輩のザイル操作はお見事。


今度はロッククライミング。cottonの登場です。


おっと危ない・・・・・でも大丈夫,確保しているNobさんにどの程度の衝撃が加わるかの訓練です。






確保されているとはいえ,真剣です。本当は脚で登ることが基本とのことですが,未熟な私は腕に頼りすぎ。日記書いている二の腕がパンパンです。だいぶ登りました。あともう少し。


こちらはアイゼンを装着しての訓練。講師のS君はお見事です。あっぱれ(^^)


午前中に懸垂下降を3本,登りを3本やってランチタイム。自分がやらない時は日陰の低温によりブルブルでした。女房が作ってくれた豚汁で体を温めます。


最後は,S君が練習用の確保なしの本番用トップをご披露してくれました。


【総括】
懸垂下降は相当ビビルかなぁと思っていたのですが,下を覗き込む余裕があって一安心。これで大槍のてっぺんから懸垂下降だ~(^_^)v

浅間山

2011-12-10 | 登山
12月4日(日)、浅間山に登ってきました。

3:00水戸出発
5:50車坂峠駐車場(1973m)
6:30 駐車場スタート
7:45トーミの頭(2320m)
8:20湯の平(2038m)
9:30溶岩避難ドーム(2478m)
10:30前掛山(2524m)
10:50溶岩避難ドーム
12:20Jバンド
13:00蛇骨岳(2366m)
13:27黒斑山(2404m)
14:25駐車場着
18:00水戸着

5:50に車坂峠駐車場に着いたものの、外はまだ真っ暗。車の外気温モニターは-1度を示している。今シーズン初めてマイナス表示を見たが、マイナスを見るとなぜかワクワクしちゃうのは私だけだろうか(^^)

登山口からは表コースと中コースがあるが、展望のある表コースを選択し、緩やかな斜面を1時間15分歩くと「トーミの頭」に到着。





最初、雲で浅間山の姿は確認できなかったが、しばらくすると円錐状の火山を意味するコニーデが出現。浅間山を正面に左を向くと、浅間山の第一外輪山である黒斑山(くろふやま)から蛇骨岳、仙人岳、鋸岳に続く岩峰がカーブを描きながら続いていた。こちらの稜線は帰りに歩くことにしよう。








 
ここからは草すべりと呼ばれる急斜面を降りる。斜度は厳しいが九十九折になっているので比較的楽だ。でも、登山道は雪に覆われているので滑らないよう慎重に足を運ぶ。一気に300mは降りただろうか。




 
降りた地点「湯の平」から、草すべり方面を眺める。空が青い。真っ青だ。歩き始めて約2時間、ここで最初の小休止にし、朝食の餡ドーナツを食べた。実は、この日は日光白根山でも行き、ラッセルの練習でもしてこようかと思ったのだが、天気があまり期待できなかったので、軽井沢と嬬恋が晴れマークのここを選択し大正解となった。天気予報を確認する時は、山の四方の地域を見て全てが晴れマークじゃないと信用できない。何回か失敗しこの教訓を得たのだが、麓は晴れでも山頂付近は雲の中ということもしばしば。そういえば「坂の上の雲」が始まったが、できれば坂の上は青空であって欲しい。




 
いよいよ浅間山を登り始める。振り返ると潅木が霧氷で真っ白だ。



うっすら雪化粧の浅間山。残念ながら、まだ大好きな縞模様にはなっていなかった。大雪だと真っ白になってしまうから、もしかすると縞模様は春先じゃないと見られないのかとも思った。




 
単調な斜面を登り詰めると、第二外輪山の前掛山が見えてきた。下は写真は本物の浅間山山頂方向。



9:50山頂到着。ここまで3時間20分。多くは語らないで次に行こう。



前掛山に向かう途中から見た黒斑山と奥に冠雪北アルプス。写真で見ると全然分からないが、この日は冷たい西風がビュービューを通り越しゴォーゴォーと唸りをあげて吹いており、何度も耐風姿勢で飛ばされないよう両足を踏ん張った。そして、風が弱くなった瞬間を狙って前進したものの、また突風が吹き出し、結局2回飛ばされた。



10:30前掛山到着。



前掛山から見た本物の浅間山山頂。



前掛山からザックをデポした溶岩避難ドームに戻る外輪山のコースは、崖っぷちの内側は避けて、できるだけ外側を選択し、体を左45度に傾けながら(風の影響によりこれでバランスがとれている)必死になって前に進んだ。今回の山行の核心であった。外輪山を途中まで登ってきたソロの登山者は、私の様子を見て引き返してしまったほどだ。溶岩避難ドームに到着し、やっと安堵して「本日の私」を撮る。このドームで風を避けながらサンドイッチを食べ大休止とした。気温はマイナス5度を示していたが、外輪山は風速20~30m、いやそれ以上の激風により体感温度は相当低かったと思う。しかし、必死だったのであまり寒さは感じなかった。



下山途中、何組かのパーティーとすれ違い、上部は凄い風が吹きまくっていることを伝えた。草すべりとの分岐を右に折れ、浅間山を眺めながらJバンドに向かった。




 
Jバンドは、今にも岩が落ちてきそうで凄い迫力だった。本当にここ登れるのかという感じであったが、ちゃんとルートが確保されており安全に登ることができた。しかし、雪が付いていての下りは相当危険だろう。


 
Jバンド上部から見た黒斑山方面。



目を北西に向けると、そこには浅間山の裾野が広がっており、真っ黒に焼けた高原野菜畑?の中、1ヶ所残っている緑がやけに目を引いた。



蛇骨岳。



黒斑山に向かう途中からの浅間山。


 
浅間山の展望台、黒斑山。ここで、みかんを食べながらまったりしている山ガールと短い会話を交わした。地元の方で、あまりにも天気が良いので浅間山を眺めに来たとのこと。ここから眺めてゆっくりするのが一番の楽しみ方かもしれない。



歩いてきた第一外輪山。


下山は中コースを選択し、無事14:25駐車場着。


【総括】
いやぁ~、すんごい風でした(^^;) すんごい風は聖岳で経験したことがありますが、今回はそれ以上の風。天気予報で風が強いことは「承知しました」であったが、ここまで強いとは・・・。風圧の凄さを体感した山行でした。