7月29日 世田谷パブリックシアター
原作:デビット・ハロワー
演出:栗山民也
出演:内野聖陽、伊藤歩
男の仕事場に、若い女が訪ねてくる。
なぜだか男は女を恐れている様子。
女は、とりとめなく過去の出来事を男に突きつけていく。
その会話で明らかになったのは…
15年前、まだ女が12歳の子供だった時、男が彼女に性的虐待を与えたとして、刑に服したこと。
男は出所後、名前も住む場所も変えて、別人として生きているのに対し、女は被害にあった場所で、後ろ指を差されながらもずっと生活してきていること。
そのため、少し精神を病んでいるような様子が窺える。
女は、男のしたことを、自分への愛情があったからだと信じて生きてきたが、その真実を求めにやってきたのだった。
しかし、否定するも、愛情ではなく男の性癖によるものだったことが、最後に判明する。
現在同居しているという相手が、やってきたのだが、姿を現した彼女は、少女だった。男は、同居している相手の子供で、ただ面倒を見ているだけと言い訳するが、少女の男に対する態度は、15年前の自分とそっくりだったから…。
ラストシーンは唐突だった。
少女を追いかける男、その男を追いかける女 舞台は暗転し幕がおりた。
いやあ、緊張感たっぷりの舞台でした。
ものすごく集中して観てしまいました。
伊藤歩の声がかすれる時があって、ちょっとせりふがよく聞こえない部分があったのが残念といえば残念でした。
内野聖陽は、文句なしでした
(でもちょっと太った?)
夏休みとはいえ、平日の午後だったからか、年配の女性客(私も充分おばさんだけど、もっと上の方々)が多かったです。
そのせいかどうかはわかりませんが、私語、ものを落とす音、鳴らしっぱなしのマナーモードの携帯などの迷惑行為も多かったです