国民の映画 東京公演千秋楽
4月3日 パルコ劇場
作・演出:三谷幸喜
出演:小日向文世、段田安則、白井晃、石田ゆり子、シルビア・グラブ、新妻聖子、今井朋彦、小林隆、平岳大、吉田羊、小林勝也、風間杜夫
三谷幸喜生誕50周年の第2作目は、骨太なドラマでした。
第二次世界大戦下のドイツ。
「あの方」と呼ばれるヒットラーは、舞台上には現れない。
しかし、その影響力は絶大。
宣伝大臣ゲッペルスが、「風と共に去りぬ」を超える映画を作ろうと、自宅でパーティーを開く。
主人に忠実に尽くす執事。
集まってきた映画人たち。
そして、望まれない客の政治家。
1幕目は、笑いもあり、登場人物像それぞれの置かれている立場などが明らかにされていく。
2幕目は、様相が一変。
だんだんと、ナチスの時代であることが明確にされていく。
ユダヤ人、ホロコースト、収容所、ガス室。
主人に忠実に振舞っていた執事の本心。
ゲッペルスの妻の最後のセリフが、無意識の差別がどれだけ罪深いのかを教えてくれた。
いつもの三谷作品とは、ひと味もふた味も違い、観終わった後にも、重い思いが渦を巻いていました。
児童文学者だと思っていたケストナーが、大人向けの小説も書いていたことを、この舞台を観て初めて知りました。
3回観る予定だったこの作品でしたが、震災の影響(1回目は震災の翌日、2回目は計画停電で電車が動くか不安だった)でこの日しか観れませんでした。
もう1回じっくりと観たかった
そんな貴重な観劇を台無しにした事件が
開演前から、携帯をいじっていた斜め前の席の人が気になっていたのですが…
電源を切った気配なく、開演。
休憩中も携帯をいじっていて、やはり電源を切っていない。
2幕目の終盤のとても重要なシーンで突然、緊急地震速報のアラームが鳴り響きました
しかも、すぐに切らない
隣の同行者に「すぐに鳴り止むよね」的な耳打ちをしてそのまま放置。
さらに驚いたことに、それでも電源は切らずにいた
もう信じられない
地震が怖いなら、劇場に来るな
客席中に鳴り響いたアラーム音。
当然舞台上にも聞こえていたはず。
でもさすが、役者達は平然と芝居を続けていました。
観劇のマナーが守れない奴は、芝居を観る資格がない
もしも私の目の前だったら、頭たたいてたよ
そうだよ、K列5番か6番に座っていたバカなお前のことだよ
あらら、ものすごい毒を吐いてしまいました。
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