ぼっちゃま
5月23日 パルコ劇場
作:鈴木聡
演出:河原雅彦
音楽監督&ピアノ:佐山雅弘
出演:稲垣吾郎、白石加代子、高田聖子、中村倫也、大和田美帆、谷川清美、福本伸一、小林健一、柳家喬太郎、梶原善
完全なるあてがきで、どの役もどんぴしゃの配役。
戦後の旧家。
農地解放で土地は失ったが、父親の遺産の骨董品を売って、遊び暮らす幸一郎。
その幸一郎を「ぼっちゃま」と呼んで、まるで母親のごとき愛情と理解を示すばあやの千代。
幸一郎の姉、妹、弟はすべて母親が違い、幸一郎が本妻の子。
その母は、幸一郎が幼い時に亡くなったと聞かされているが、もしかすると、千代が母では?と思わせるような場面もあり真実の程はわからない。
幸一郎は、戦後の日本の変化についていけずにあがいている。
反対に、兄弟たちは、変化の波に乗ろうとして、事業を起こすが、ことごとく失敗し、幸一郎の世話になる。
金の切れ目が縁の切れ目、とある意味、金で兄弟の縁をつなげていたような幸一郎だったが、最後にすべての財産を売り切ってしまい、縁の切れ目を覚悟した。
が、金だけで結ばれていた縁ではなかった…
TV・週刊誌・株と今に繋がるエピソード。
佐山雅弘の生ピアノ演奏も、大和田美帆の歌もすばらしかった
蜷川作品とは違う、白石加代子も新鮮に感じました。
女遊びを繰り返す幸一郎なのに、妙に清潔感があるのは、稲垣吾郎が演じているからなのかな?
白石加代子、高田聖子、中村倫也など好きな役者もそろっていて、大満足でした
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