わたきょんの観劇(感激)日記

日常生活や芝居についてのあれこれ

死と乙女

2021-07-31 16:26:21 | 観劇

死と乙女
2019年9月26日 シアタートラム C列6番

作:アリエル・ドーフマン
翻訳:浦辺千鶴
演出:小川絵梨子
出演:宮沢りえ、堤真一、段田安則

呼吸するのが辛くなるような作品。

平和になった国に生まれ、平和な時を過ごしてきた私には想像もつかない。

独裁政権時代に、拷問をうけたポーリーナ。
民主化された現在は夫の弁護士:ジェラルドと暮らしている。

車の故障を助けてくれたと夫が連れてきた医師:ロベルト。

その声を聞いたポーリーナは確信する。
自分を拷問し凌辱した男であると。

追及と復讐が始まる。

妻の行動に戸惑いを隠せない夫。

終始冷静で真実をつかめないロベルト。

本当のところどうなのか…

明確な回答は得られない。

けれど、それがこの作品のよさなのかもしれない。

観る側の心のあり様が、投影されるのだと思う。


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