喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

凪待ち(2019) ★★★★★

2019-07-04 14:00:25 | シリアス

TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞。

監督:白石和彌

脚本:加藤正人

製作総指揮:木下直哉

出演:香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健

音楽:安川午朗

配給:キノフィルムズ

上映時間:124分

 

週刊プレイボーイで高橋ヨシキが絶賛していたため鑑賞。

予告編では邦画によくありがちな、「誰が彼女を殺したか?」というミステリー風な文句が使われていたが、本編は犯人捜しに主眼を置く作品ではない。

実際は香取慎吾演じるギャンブル依存症(かつアルコール依存症?)の主人公郁男が、どん底まで落ちぶれてから再生する話である。

全く内容の予習をせずに観たためかとても感動した。

本作は小説の映画化などではなく、珍しく映画のためのオリジナルストーリーなそうな。まあ、映画仕立ての部分はある。彼女を殺した犯人は(ほぼ誰でも感づくと思うが、)サイコパスである。

それよりも郁男の追いつめられていく状況に釘付けになる。普通の人はここまで追いつめられることはないだろう。ヨシキの言う通り、誰もが彼のようになる可能性はあるのだ。決して彼はクズではない。

郁男の過去に関しては一切語られることはない。しかし彼に身寄りがないことは容易に想像がつく。

最後に彼が幻の婚姻届けを海に沈めるシーンは感動する。彼に預けられた恒松祐里が、とにかく可愛いのでありまーす(笑) モンハンに熱中する彼に預けられて果たして大丈夫だろうか?

以上。

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007 美しき獲物たち(1985) ★★★★☆

2019-07-04 13:57:48 | アクション
美しき獲物たち(デジタルリマスター・バージョン) [DVD]
ロジャー・ムーア,クリストファー・ウォーケン,タニア・ロバーツ,グレイス・ジョーンズ
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

BS-TBSで録画したものを鑑賞。

監督:ジョン・グレン

脚本:リチャード・メイボーム、マイケル・G・ウィルソン

原作:イアン・フレミング

製作:アルバート・R・ブロッコリ

出演:ロジャー・ムーア、タニア・ロバーツ、クリストファー・ウォーケン、グレース・ジョーンズ

音楽:ジョン・バリー

主題歌:デュラン・デュラン

製作:イオン・プロ

配給:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー

上映時間:131分

 

007ロジャー・ムーア主演の最後の作品。本作含めてロジャー・ムーアは計7作品に出演しており、シリーズ最多である。

(ショーン・コネリーもネバーセイネバーアゲイン含めれば7作出演しているが)

敵役にアカデミー賞受賞者のクリストファー・ウォーケンが抜擢されている。

また、その参謀として歌手のグレース・ジョーンズが選ばれている

 

本作の敵クリストファー・ウォーケン演じるマックス・ゾーリンは、ステロイドを用いた実験によって生まれたステロイド児である。

それによって、KGBで手腕を発揮した過去があるが一方で、ステロイドの副作用により人間としての感情を持ち合わせていない凶悪な性格を兼ね備えている。

ボンド以外の敵は容赦なくすぐ殺す(笑)また、最後には味方も全員裏切る。

したがってマックスは悲劇の人物ともいえる。

 

どのアクションシーンもどっかの映画で観たことある既視感のあるようなものが多いが、それは本作が影響を与えたからか。

個人的にはマックスは007の中でもベスト3に入る凶悪さを持っていると思うが、007ファンによる悪役ランキングではランクインしてこない。

 

以上

 

 

 

 

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