TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて鑑賞。
監督:白石和彌
脚本:加藤正人
製作総指揮:木下直哉
出演:香取慎吾、恒松祐里、西田尚美、吉澤健
音楽:安川午朗
配給:キノフィルムズ
上映時間:124分
週刊プレイボーイで高橋ヨシキが絶賛していたため鑑賞。
予告編では邦画によくありがちな、「誰が彼女を殺したか?」というミステリー風な文句が使われていたが、本編は犯人捜しに主眼を置く作品ではない。
実際は香取慎吾演じるギャンブル依存症(かつアルコール依存症?)の主人公郁男が、どん底まで落ちぶれてから再生する話である。
全く内容の予習をせずに観たためかとても感動した。
本作は小説の映画化などではなく、珍しく映画のためのオリジナルストーリーなそうな。まあ、映画仕立ての部分はある。彼女を殺した犯人は(ほぼ誰でも感づくと思うが、)サイコパスである。
それよりも郁男の追いつめられていく状況に釘付けになる。普通の人はここまで追いつめられることはないだろう。ヨシキの言う通り、誰もが彼のようになる可能性はあるのだ。決して彼はクズではない。
郁男の過去に関しては一切語られることはない。しかし彼に身寄りがないことは容易に想像がつく。
最後に彼が幻の婚姻届けを海に沈めるシーンは感動する。彼に預けられた恒松祐里が、とにかく可愛いのでありまーす(笑) モンハンに熱中する彼に預けられて果たして大丈夫だろうか?
以上。