喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

劇映画 孤独のグルメ (2025)

2025-01-16 16:29:28 | 邦画
2025年初の劇場での鑑賞!

監督:松重豊
脚本:田口佳宏、松重豊
原作:久住昌之、谷口ジロー
製作:祖父江里奈ほか
製作総指揮:吉見健士ほか
出演:松重豊、内田有紀、磯村勇斗、ユ・ジェミョン、オダギリジョー
音楽:Kan Sano、The Screen Tones
主題歌:ザ・クロマニヨンズ
制作:共同テレビジョン、FILM
配給:東宝
上映時間:110分

孤独のグルメは知ってる店が出た時に観る程度で、別にファンでもないが、私自身が孤独のグルメを常に実践している人間であり観たいと思っていた。
一人で飯を食うのは寂しいが、何を頼むのも自由である。
本作はてっきりパリが舞台かと思いきやそうではない。五島列島、韓国、と転々とする。
脚本は正直撮っ散らかっているが、心を閉ざしたラーメン店店主に「作戦を練って」臨もうとする姿は、恋愛も作戦を練ってリベンジする心意気を私に与えてくれた。
しかし、スタンダップパドルボードで韓国まで漂流とかあり得ない。
五郎は馬鹿なのか。

機内食の経験がないので、予習になった。決断はすぐに。

五郎は食にこだわりありそうに見えて、メニューの選び方は安直だなあ。
しかし、かき込むように食べるのがおいしそうでたまらん。

以上
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釣りバカ日誌 (1988) ★★★★☆

2024-11-02 14:50:10 | 邦画

HULUにて鑑賞。

監督:栗山富夫

脚本:山田洋次、桃井章

原作:やまさき十三、北見けんいち

製作:山内静夫

出演:西田敏行、三國連太郎、石田えり、谷啓、戸川純etc

音楽:三木敏悟

配給:松竹

上映時間:93分

製作国:日本

 

恥ずかしながら釣りバカシリーズは観たことがなかった。

まず、釣りに興味がないからである。

そういえば死んだ祖父が晩年借りてきて観ていたな。

 

「合体!」の文字が出てくる独特の表現が面白い。

まあ寅さんシリーズとそこまで趣は変わらない気がするが、寅さんと違って奥さんとラブラブなので憤懣やるかたない。

しかし、課長、女子社員を「鶏ガラ」てひどすぎるだろ。

戸川純て女優もやってたんだね。

 

バキ童チャンネルでもぐんぴぃが紹介してた浜ちゃんのプロポーズの言葉は有名。「僕はあなたのことを幸せにする自信はないけれど、僕が幸せになる自信はあります。」そのまま借用したい。

けど、出会って二回目でプロポーズするとか正気の沙汰じゃないだろ。

 

人のことを好きになれば、相手も好きになってくれるというのもどうなんでしょうか。むしろ嫌われることの方が多い気がする。浜ちゃんみたいに楽観的になりたい。

釣りはかなり難しそうです。今後人生で一度くらいはやってみたいな。

 

以上

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男女残酷物語 サソリ決戦 (1969) ★★★☆☆

2024-06-11 18:05:19 | 邦画

新宿武蔵野館にて鑑賞。

監督・脚本:ピエロ・スキバザッパ

製作:ジュゼッペ・ザッカリエーロ

美術:フランチェスコ・クッピーニ

音楽:ステルビオ・チプリアーニ

出演:フィリップ・ルロワ、ダグマー・ラッサンダー

上映時間:90分

製作国:イタリア

配給:アンプラグド

提供:キングレコード

 

いや、どうしてこんな作品を発掘できるんでしょうか。

しかし、テーマ曲は有名みたいなので日本で配給できなかった何かしらの

事情があるのでしょうね。

ほぼ男女一組しか登場しない風刺映画?男が必要とされない社会、てまさに

現代のことやないか。

男、写真に収まるときの表情が情けなさ過ぎる。

最終的にやはり女の方が上手だったという話。

 

日本でいうと鈴木清順みたいな作風なんですかね?

 

以上

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ロストケア (2023) ★★★☆☆

2023-03-27 02:34:30 | 邦画

TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて6ポイント鑑賞。

監督:前田哲

脚本:龍居由佳里、前田哲

原作:葉真中顕

製作:有重陽一

製作総指揮:福家康孝、新井勝晴

出演:松山ケンイチ、長澤まさみ

音楽:原摩利彦

主題歌:森山直太朗

制作:日活、ドラゴンフライエンタテインメント

配給:東京テアトル、日活

上映時間:114分

 

職業柄、鑑賞しておきたかった作品。

「42人殺した彼は、正義か否か?」というキャッチコピーを観て、この映画を叩かなければ、介護業界が危ういという危機感を抱き、半ば使命感で劇場へ足を運んだ。

だって、42人殺すことに正義があるとか馬鹿げているでしょう。30人以上殺したやまゆり園の犯人は正義なのかな。

42人て、1ユニットの入居者人数並みだからね。1ユニット皆殺しして正義ってか?

 

で、鑑賞してみたら、予想以上に観客が多くて、PLAN75同様、この類のテーマの関心の高さが伺えた。

殺人シーンが起きるまでの演出は良かったのだが…

 

後半がだめだめ。

まず、経済的虐待(というかただの窃盗)してるセンター長、やばすぎるやろ。

主人公がサイコパスでセンター長も屑て。確かに介護業界で昇進する奴は屑が多いかもしれんが、センター長が屑でエース職員まで

サイコパスて救いようがなさすぎる事業所や。闇が深すぎる。

 

殺すことすらロストケアと自ら命名し、(終末期の過程で喪失の期間というのはあるが)安楽死=介護だと最後まで改心しなかった主人公。

 

本作では在宅介護の辛さに焦点が置かれている。PLAN75の冒頭ややまゆり園みたいに施設の入居者を殺しているのではないという論理。

施設にすら預けられず、(金銭的理由かあるいは施設も順番待ちゆえ?)、24時間在宅介護に身体をすり減らす家族(主人公もかつてそうだった)の姿が描かれるが、

暴れてテーブルの上のもの散らかしておしっこ漏らすぐらいの描写しかないけど、現実には壁にうんこ塗りたくるとか、

近所に被害妄想抱いてすぐ警察沙汰になるとかもっといくらでも描けたわけで、なんでこんな生ぬるい描写しかできないのだと、監督の力量を疑う。

 

あと、脳梗塞起こしたあとに柄本明、あんなに長文の言葉を表出できるとは思えない。

かなりあそこで覚めてしまう。いくらでも説明台詞な日本映画。もう演出がうんこ。ゴミ以下。

 

松山ケンイチの演技は素晴らしかったですね。

長澤まさみの役はなんなんだ?原作にはないっぽい、かなり実写化に際して改悪がされてそう。

特にラストのシーンは意味不明。なんで犯人側に検事が歩み寄るのか。

身寄りがなくて孤独死するのは仕方のないことだ。それが嫌だから結婚するなりなんなりして頑張るわけだから。

施設にすら預けられない穴に落ちた人々がいる、と(冒頭で身寄りがなく刑務所に何度も戻ってるばばあ然り)訴えたかったのだろうが、

(世界には穴が開いているという表現にはしっくりきた)

要介護度が高く、認知症状が激しくてもその場に存在するだけで安心する・という家族がいることも忘れてはならない。というか、ほとんどの家族はそうなのではないか。

私は、家族が親に長く生きていてほしいからやたらと延命させたがる風潮の今の日本には反対だが。

介護に苦労している親を皿を割る程度に表現しているのも、ねえ。

 

長澤まさみはあんまりいい役をやらない気がする。

 

新人の女が風俗に堕ちるのも謎。

 

介護ノートは、私もつけていましたがほぼ三日坊主で終わりましたね(笑)

 

いずれにせよ、主人公が判断することではないですね。主人公は盗聴までして、家族の様子を伺った上で殺害に及んでいますが。主人公は、家族が限界に達し殺人を犯す前に代わりに自分が汚れ役を買って殺してやっているという理屈。

抑制剤使うなり色々ありますからね。まあ、大変な要介護者がいるのも事実としてあるでしょうが。

認知症のひどい老人なら殺していい、障害者なら殺していいとかならいくらでも理由があり、どこで線引きつけるのか。

特に主人公の父親は、栄養剤とか飲んでないならあの状態なら殺さなくても先は長くなかったのでは。

 

以上。メジャー作品でもこういう題材が増えるようになった。もっと深く掘り下げてほしい。

 

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劔岳 点の記 (2009) ★★☆☆☆

2023-02-14 11:34:39 | 邦画

Amazon Primeにて鑑賞。

監督:木村大作

脚本:木村大作、菊池淳夫、宮村敏正

製作総指揮:生田篤

出演:浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい

音楽:池辺晋一郎

製作:東映、フジテレビジョン、住友商事、朝日新聞社、北日本新聞

配給:東映

上映時間:139分

 

劔岳、ワンゲルだったこと登ったことないのよね。

かなり難所だということがお分かりいただけただろうか。

 

測量隊は、冬から登らないといけないという過酷さ。

わらじで登ったら、一瞬で足凍ると思うんですが…

 

測量とは何たるかをもっと描いてほしかったですね。

風景の美しさは認めるが、あまりにも説明口調な舞台演劇のような脚本に怒りすら覚える。

あと、旗信号であんな長文送れるわけねーだろ。

 

『春を背負って』を観る気なくしたな。木村大作は撮影だけに徹していればよい。

やはり時代ものは、明治村が撮影に使われるんだなあ。

おいおい、「仲間たち」のテロップ、途中で消えたけどw

以上。

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