喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

夜空はいつでも最高密度の青色だ(2017) ★★★★☆

2017-06-28 23:13:32 | シリアス
映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ DVD 通常版
クリエーター情報なし
ポニーキャニオン

渋谷ユーロスペースにて、

以前映画サーチライトの機材トラブルのお詫びに貰った無料券で鑑賞。

作品紹介に日雇い労働者とか書かれてた時点で暗い映画なのだろうと予想。

予想は的確。

 

就職できなかった人達のリアルな現実・・・何度かこんな現場に派遣で遭遇してきたけど、

もう二度と行きたくない。

しかし、NNTの私にとってあまりにもリアルな未来が提示された気分で、終始落ち込んで観ていた。

 

松田龍平はかっこいいっすね。ああいうタイプの人って普通に仕事できそうなのになぜああいう現場で

働いているのか分からんのよね。松田優作にだんだん似てきたような。

 

主人公がわりと俺っぽいんだよな。他人に対しては間歇的に饒舌になりながら、自分のことに関わる言葉を発しない男(キネ旬の上野昴志さんの文章より引用)

少し俺にも当てはまるかも。自分と向き合わねば(別にこの主人公みたいに喪失感とか体験してないけど

 

あと田中哲司が演じてたおっさんの「ざまあみやがれ」精神がまさに俺wwwww

畜生だよなぁ・・・ほんまどーしよーもない。

共感する部分は多かったけど今後生きてく上でのヒントが転がっていたわけではなかったな・・・

こういう風にならないように頑張らねばと思いました。

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2001年宇宙の旅(1968) ★★★★★

2017-06-24 17:06:55 | SF
2001年宇宙の旅 (字幕版)
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

AMAZONプライムで鑑賞。

途中まで観て後日再開しようとしたら、PRIME対象期間の期限が切れて見れなくなった。借りてくるしかないかと思ったが、すぐにまたPRIME対象作品に戻っていた。

 

監督はスタンリー・キューブリック。

脚本はキューブリックとアーサー・C・クラークの共同だ。

私にとっては時計じかけのオレンジ、シャイニングに続いて3作目。当然キューブリック作品だから期待して観ます。

 

始めに宇宙ではなく、猿の群れのシーンから始まる。

猿の惑星と作品間違えたかな・・・

そして猿のシーンが異常に長い。

かの有名なリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」が

流れると共に、猿は道具の使い方を覚える。

ここでどうやらこの猿は人類の祖先であるということがわかる。

 

ようやく舞台は2001年へ。

主人公の宇宙飛行士ボーマンは、フロイド博士から宇宙船ディスカバリー号の船長として木星探査の任務を与えられる。

ディスカバリー号ではかの有名な人工知能HAL9000が搭載されており、HAL9000が船体をすべて管理できるシステムになっている。

途中で人工知能がなぜか暴走を起こし、乗組員たちを次々と殺害していく。

しかしボーマンはなんとか生き残り、HALの中枢を破壊することに成功する。

それからワープ空間のような所に入り、なぜかボーマンはホテルの部屋へ。

シャイニングを彷彿とさせる部屋(私にとってはシャイニングを先に観ているから)

 

ホテルのシーンのなんと不気味な雰囲気のことやら。

鏡から何か出てくるのか…宇宙人とでも対面するのか?

と思いきやそこにいたのは自分だった。

ボーマンがボーマンを発見すると、前にいたボーマンは消えまた次の新たなボーマンを発見・・・これは年老いていくさまを時間を省いて表現しているだけということかな

最終的にボーマンはベッドで相当なおじいさんとなって眠りにつく…

指さす先にはモノリスが!!するとまたかのテーマ曲が流れ出し、

ボーマンがなにか赤子の宇宙人のような姿になり、地球へと生還して終わる…という

呆気にとられた終わり方に。

エンドロールが終わっても永遠に流れ続ける音楽(美しきドナウ)。

 

町山智浩の映画塾の解説を観て納得したけど、説明されなければ意味不明の作品だ。

スターチャイルドに進化した、だなんて理解できない。

輪廻転生でも描いているのかと思った。

 

最初はHALメインで人工知能の恐怖を描いた作品かと思いきやまさか宇宙人とは…

色々な要素が詰め込まれすぎててww

原作読まないと理解不能です

 

映画塾で宇宙誕生のシーンを担当した特撮スタッフが、『ツリー・オブ・ライフ』の

シーンも担当したというのには納得です。

あれも宇宙誕生から死後の世界まで描いていましたから。

あちらはまさに輪廻転生みたいな話だったから。

 

けどスターチャイルドに進化、というのはエヴァの使徒を彷彿とさせ、

庵野秀明を始めとする歴代のSF作家がまさに本作に影響を受けてきたことがみてとれます。

 

一度は観ておきたい作品です。

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シャイニング(1980) ★★★☆☆

2017-06-20 00:39:51 | ホラー
シャイニング (字幕版)
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

AMAZONプライムで鑑賞。

主演ジャック・ニコルソン

監督スタンリー・キューブリック

原作スティーブン・キング

 

町山さんの解説はこちら

 

どういう映画か前知識なく観たので、ホラー映画かどうかも知らなかった。

ジャック・ニコルソンが狂人なんだろうなとはパッケージ見て予想ついたけど、憑りつかれて狂人になったて話とは・・・

けど映画見る限りジャックは最初から狂人のようにしか見えない。

原作読んでないからわけわからん映画。

最初から最後まで意味不明すぎるのが不可解で怖いのだろうか?

映像的にグロかったりするシーンはないので安心。(そこが高度ですよね

グロい系はただグロいだけで下品な作品としか思えなくて。

こういう心理的な恐怖がいいですね・・・

 

途中で熊に仮装した怪しい人たちが唐突に出てきたり、

赤と白の不気味なトイレ。

 

一番の謎はラストの写真です。

ジャックはホテルの世界に完全に引き込まれてしまったのか?

ジャックにはシャイニングがないのに幽霊たちが見えるのはなぜ?

 

原作読むしかない

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父の日

2017-06-20 00:35:04 | ドキュメンタリー

父の日てなに贈っていいんだか分からなかったので今まで無視していた。

無難なとこで地酒とか。

けど旅行行ったタイミングとかでもなかったので、

最初はアロハシャツにしようかと思ったが高いし仕事で忙しい父は着る暇もなく

いやがらせにしかならないので、

甚平

 

にした。

これもいやがらせなのでは・・・けどスターウォーズの柄なんですよ。

届くのは明日なんですけどね・・・

 

5000円もしたから今までの22年分ということで。

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スカーフェイス(1983) ★★★★☆

2017-06-08 20:16:42 | ギャング
スカーフェイス (字幕版)
クリエーター情報なし
メーカー情報なし

Amazonプライムで視聴。小分けにして視聴。

不良から最も愛されるときいて観ました。

 

Amazonプライムの作品紹介には残忍な男をアル・パチーノが演じると書いているが、観れば残忍ではないことが分かります。女子供にやさしく、殺すことができません。彼はイスラム国のテロリストのような人種は最も嫌うことでしょう。男の美学を貫き通しています。

感情に支配されているがゆえにマニーまで殺してしまいますが、妹をまともな人と結婚させたかった思いがあったからなのです。

「長いものに巻かれるくらいなら死ぬわ」を地でいったのがトニー・モンタナです。

その代わり周りの大勢の人も不幸になってしまいました。

相当彼はしんどい思いをして死んでいきますし、彼の生き方には憧れますが、凡人には決して真似することはできません。

私は、長いものに一生巻かれたいとは思いませんが、最初のうちは巻かれるしかありません。彼の母に賛同です。男を貫き通す彼ほどの度胸はないのです

なぜなら、しんどいからです。

もちろん長いものに巻かれるのもしんどいけど、巻かれないよりましです。

私がギャングならフランクの一味として地味にやっていくに違いありません。

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