喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

REVOLUTION+1 (2022) ★★★☆☆

2023-01-31 23:38:34 | 史実

シネマジャック&ベティにて鑑賞。(ベティ)

監督:足立正生

脚本:井上淳一、足立正生

出演:タモト清嵐

音楽:大友良英

配給:太奏

 

学生時代以来だろうか?何度来ても良い映画館だ。

日ノ出町から歩いたのは初めてかもしれない。

 

観客は5人程度。この手の映画は、観たい人は即観てるだろうからね。

平日9時からの上映、通勤ラッシュにもまれて苦労して観に行った。

若松組出身の元テロリストでもある足立監督の作品。

 

正直、わざわざ映画館で観るほどの内容ではないが、ソフト化されるとは思えないので、観て良かった。

最後の妹の台詞、どうなのか。

監督の思いそのままだが、安倍さんが民主主義を破壊したとは思えない。

映画Comに右翼も左翼も安倍さんを巨大化させて利用してるだけという趣旨のレビューをしてる方がいて、的確だと思った。

映画本編では相当犯人は安倍さんを憎んでいる描写があるが、実際は打倒統一教会のためなら、政治思想的にはそんなに憎んでない安倍元総理を殺せるほど冷徹であったと、町山智浩が切通理作の動画で述べていたのはその通りだと思う。

ABEMAの動画で、若新雄純が「画面越しで観ても悲壮感が伝わってくる」と実際の山上容疑者のことを述べていたのは、酷すぎると思ったが。

山上と境遇が同じだが扱いは反対の人物に小川さゆりがいるが、

小川さゆりも山上のおかげでクローズアップされた。

病室で女が出てくるシーンは、てっきり後の小川かと思った。

 

あ、山上じゃなくて川上でしたね。爽快感に包まれて幕を閉じるが、川上には本当にこれしか方法がなかったのか?

小川さゆりならあったが、悲壮感漂ってくるような無敵の人にはそれしかなかったのか。

まず大学に行けなければ人生終了て前提になってるんだが、それはどうか。効率のいいやり方を派遣社員が指摘するというのはよくある話だ。日本社会が硬直しているのを示している。

あと、父親もテロリストで近隣住民もテロリストていうのは、やばすぎやろw

以上

 

P.S. 3月31日

父親もテロリストと書いたが、テロリストなのは父親ではなく、父親の大学時代の友人だった。

これは実話であるらしく、監督はそこから着想を得て脚本を書いたとか。

いや、父親の友人と山上が親しかったわけではないだろう。

そういえば映画に雀荘のシーンが出て来たわ。

父親自身は京都大学卒のエリートだ。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

偶然の旅行者 (1988) ★★★★☆

2023-01-23 23:10:23 | ドラマ

はにわ会のメンバーと共にAmazon Primeにて字幕版をレンタルして鑑賞。

監督:ローレンス・カスダン

脚本:フランク・ガラティ、ローレンス・カスダン

原作:アン・タイラー

製作:チャールズ・オークン、マイケル・グリロ、ローレンス・カスダン

製作総指揮:フィリス・カーライル、ジョン・マルコヴィッチ

出演:ウィリアム・ハート、ジーナ・デイヴィス、キャスリーン・ターナー

音楽:ジョン・ウィリアムズ

配給:ワーナー・ブラザーズ

上映時間:121分

製作国:アメリカ

いそのさんが最新の埋物の庭

にて書いた記事のタイトルの元ネタの元ネタである。

感動系ヒューマンドラマと思わせておきながら、登場人物たちがなかなかの屑揃いで笑った。

監督は『帝国の逆襲』でお馴染みのローレンス・カスダンということで良作に違いないと思ったが、なかなか都合よく話が進むものだ。

主人公は旅行ガイドのライターで、タイトルは彼が執筆しているシリーズを指す。

人気シリーズのようでかなり金を稼いでそうだが、一年前に一人息子が銃撃事件に巻き込まれて亡くなって以降、夫婦関係は険悪に。

とうとう別れを妻から切り出される始末。

傷心に浸っている時、飼い犬の預け先の動物病院の女が距離を唐突に詰めてくる超積極的な変な性格で、戸惑いながらも惹かれていく。

みたいなストーリー。

詳しくはこちらのブログで。

主人公が片足を折る経緯に無理があって笑った。どうしても実家に泊めないと話が進まないからね。

まともそうな主人公の家族は全員引きこもりみたいな家族。

なんで編集者は妹を好きになったんだろ。

一緒に観てた島鉄くんが「取引先が妹と付き合ってるて最悪やな」と呟いていたが、本当にそう思う。

私も優柔不断なので、主人公の優柔不断さには共感するのだが、

「一緒に寝ない」と宣言した10秒後に「抱いていい?」はないだろう。

そして、久々に再会した妻ともヤることだけヤって、結局別れるという。

「大切なのはどれだけ人を愛してるかではなく、誰に必要とされているか」だという。

自分には変人のミリュエルが必要だ。

そこで妻と抱き合うのはおかしいだろう、「そんな予感してたわ」じゃねーよ!よくこれで作品賞ノミネートされたな。流石に脚本賞はなかったか。

子供目線で観ると、主人公のメイコンは一度アレクサンダーを育てる気満々でいながら、平気で妻のもとに戻っているため、まじで屑野郎である。

最終的にメイコンが主体性を獲得して終わる。

屑が屑でなくなった瞬間である。

屑の私にとっては良作だったよ。

犯人のせいで家庭崩壊されてしまったように思えるメイコンだが、

これをきっかけに主体性を獲得することができたのだ。

もう旅行ガイドを書くこともないのだろうか。

少なくとも今のシリーズは続けないのかもしれない。

アレルギー三昧のアレクサンダーが虐められているシーンで犬を放つシーン、まさかと思ってびびった。犬に友人襲わせてたら最悪やな。

いやー、原作あるとはいえ、ローレンスカスダンなかなかじゃないか。

いそのさんのおかげで、良いものを観れた、感謝。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

空の大怪獣 ラドン (1956) ★★☆☆☆

2023-01-09 13:49:29 | 特撮

午前十時の映画祭12、TOHOシネマズ錦糸町 オリナスにて鑑賞。

監督:本多猪四郎

特技監督:円谷英二

原作:黒沼健

製作:田中友幸

製作総指揮:森岩雄

出演:佐藤健二、白川由美etc

音楽:伊福部昭

製作・配給:東宝

上映時間:82分

 

東京現像所がリマスターし、蘇った映像で公開。

午前映画祭でも特撮枠が毎年できたので、欠かさず観ているが。

 

上映時間早すぎて寝てしまいました、すみません。。

東京現像所のリマスター解説動画を観てから視聴すると、特撮視点で観れるかもしれません。

4K版のBDとか出たら観たいと思います。

 

もう気付いたらラドン焼け落ちててあっけない終わり方ではありました

 

ラドン、メカゴジラや三大怪獣の決戦にも登場していたんですね、

ほとんど記憶から抜け落ちてましたわ。

最初、メガヌロン登場シーンでこれがラドン?なんて思ってましたもん。

炭鉱夫がメガヌロンに襲われて妻が駆けつける描写はリアルである。

 

以上。再度視聴時に追記します。阿蘇山に行ってみたくなりました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする