喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

裸のランチ (1992) ★★☆☆☆

2023-07-26 22:11:41 | 伝記

キネカ大森にて鑑賞。

監督・脚本:デヴィッド・クローネンバーグ

原作:ウィリアム・S・バロウズ

製作:ジェレミー・トーマス

出演:ピーター・ウェラー、ジュディ・デイヴィス、イアン・ホルム、ジュリアン・サンズ、ロイ・シャイダー

音楽:ハワード・ショア、オーネット・コールマン

配給:松竹富士

上映時間:117分

 

12カ月のシネマリレー観るのは初。本作、本来なら去年の今頃観てたんですが、公開が遅れに遅れてようやく観ることができました。

キネカ大森も初訪問。大森って山手線圏外だからなかなか行きませんよね。

テアトル系のミニシアターでした。ライトが散りばめられた内装が素敵。

 

さて、恥ずかしながらクローネンバーグ作品鑑賞は初。

『ザ・フライ』や『ヴィデオドローム』くらい観なきゃならんですね。

原作は、大学生の頃、目を通しましたがわけわからなかったのは覚えてます。

本作を観て、そういえば捜査官から指令受けるみたいな設定だったな、と思い出しましたよ。精子があーだこーだ、みたいな描写は流石に無理でしたか。

ウィリアム・テルごっこてこんなに地味なんか?本作はバロウズについて詳しくないとあんまり楽しめなさそうですね。

しかし、ゴキブリ用の殺虫剤でハイになる、てイカれすぎやろ。ここは高橋ヨシキ氏のシネマストリップでの解説によると、実在の薬物を映画に登場させるのは避けたとのことで、なるほどなと思いました。

うーん退屈で寝てしまいました。とにかく気持ちの悪い幻覚の虫の数々。

タイプライターが話しかけてくるというのは、作家ならではのメタファーですね。

久々にいいもん観た気がします。

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男はつらいよ 葛飾立志篇 (1975) ★★★☆☆

2023-07-24 11:11:17 | コメディ

BSテレ東にて鑑賞。寅さんシリーズとしては16作目、私にとっては3作目。

監督・原作:山田洋次

脚本:山田洋次、朝間義隆

製作:島津清、名島徹

出演:渥美清、倍賞千恵子、桜田淳子、小林桂樹

音楽:山本直純

配給:松竹

上映時間:97分

製作国:日本

 

前回観てから2カ月半が経過。まあまあのペースか。

冒頭は寅さんの見ている西部劇が舞台の夢のシーンから。

全員撃ち殺す対象とは…

 

いつの間にかお父さん役が代わっている。初代おいちゃん、亡くなってしまったのか。今度のおいちゃんは真面目な人柄だな。

 

本作は意外なラスト。寅さんの恋敵も、一緒に失恋。最後は一緒に旅をするという…

タバコまじで吸いすぎや。あれは1日100本吸っていてもおかしくない。

タバコやめて呼吸困難になるのは笑う。

 

つーかなんでいきなり野球の試合してんだ?

女心は分からないもの。

 

 

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ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE (2008) ★☆☆☆☆

2023-07-11 23:37:39 | コメディ

TSUTAYAにてDVDを借りてきて鑑賞。(連載当時観たからだいぶ昔の話)

 

監督:マッコイ斉藤

脚本:オークラ

原作:うすた京介

出演:要潤、大村学、高橋真唯、小木博明

上映時間:99分

 

まさか実写化されるとは。ミュージシャンが狂った曲出すくだりとか、原作を忠実に再現してて笑える。

何よりも、キャスティングの鋭さ。これ以上のはまり役はいないだろう。

だが、脚本が悪すぎる。オークラ、おぎやはぎ繋がりか?

ハマーの台詞が長いけど中身がなかった気がする。

 

一番ひどいのは、不良にぼこられる男の彼女も一緒にぼこられるのだが、

入院を余儀されなくするレベルまで暴力を振られる。

その後、エンディングでも病室にいるし、カタルシスがなにもない。

なにより、なんでギャグマンガなのにこんな暴力シーンを?

後味悪すぎるので最低評価。

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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル (2023) ★★★★☆

2023-07-04 12:07:45 | 冒険

TOHOシネマズ錦糸町 オリナスにて鑑賞。

監督:ジェームズ・マンゴールド

脚本:ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース、ジェームズ・マンゴールド

キャラクター原案:ジョージ・ルーカス、フィリップ・カウフマン

製作:キャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル、サイモン・エマニュエル

製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス

出演:ハリソン・フォード、フィービー・ウォーラー=ブリッジ、アントニオ・バンデラス、ジョン・リス=デイヴィス、マッツ・ミケルセン

音楽:ジョン・ウィリアムズ

製作会社:ルーカスフィルム、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

上映時間:154分

 

正直、期待値は低かったのだけど、、、、面白い!!!!

Wikipediaだと原作者のジョージ・ルーカスは製作総指揮から降板したと書いてありましたが、

普通にクレジットされていますね。

 

ハリソン・フォードも80歳ですから、ヤング・インディシリーズに出てくる老インディみたいな老後描く話しか

できんだろと思っていたが、劇中にインディの裸体のシーンが出てくるが

80歳の肉体とは思えないほど引き締まっている。

どれだけスタントを使ったのか知らないが、アクションも健在。

とはいえ、「老い」がテーマの悲壮感漂うインディがテーマになっている。

 

前作で登場しなかったサラーが再登場したのが嬉しい。

息子は徴兵に行き戦死したという設定に。それが原因で妻とは離婚へ。

学生は考古学には興味がなくなっているという設定だが、

インディは教養科目しか担当しておらんのか?

考古学専攻で入ってくる学生が興味ないのはあり得ないと思うのだが。

(しかしどうやら考古学専攻という設定のようだ)

恐らく本作ではマーシャル大学では教鞭をとっていない。

 

アクションシーンのメリハリがあまりない、長い。

冒険活劇みたいなコント仕掛けのアクションが見たかったが、やはりルーカスでないと

それは無理なのかな。

 

悪役のマッツ・ミケルセンは良かったです。しかし元ナチスが、アメリカの宇宙開発に起用されるとかあり得るのか? そこも隠せたってこと?

紀元前に留まろうとするインディを見たら泣けてきた。

マリオンとよりを戻すのはうまくいきすぎだが、インディの老いを充分に描いた作品。

 

P.S.  高橋ヨシキ氏はかなりの低評価を本作に週刊プレイボーイ評にて下した。

老いを描いて何になるのかと。老いの先の希望が描かれてないと。

確かに、マリオンと別れた先にも新たな出会いがあるとかならまだしも。

 

ちなみに、小学生みたいな話になるが、私だったら運命のダイヤルが使えるとしたら、

もう一度好きな人とのデートが始まる場面から戻りたい。

以上!

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