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働き方改革と業務効率化での注意

2020-02-04 07:36:01 | 業務改善
おはようございます。株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。

今まで働き方改革とか業務効率化とかチームビルドとかを書いていましたが、国があまり言っていないことを書いていこうと思います。

今までの日本人の働き方では生産性が低い。と言われて効率化を!という流れになっています。
例えば、8時間でできる1人の仕事量を10として、スタッフみんなになるべく10に近い業務をしてもらう。
これが生産性向上の答えで良いでしょうか?

ここで注意しなければいけないのが、前提が「スタッフが休まず働く」になっていることがあります。
急な休みや急な退職は必ずあるわけですから、組織のリスク管理上、対策を講じておかないといけません。
みんなに10に近い業務を割り振っていると急な休みに対応できなくなってしまう恐れがありますから。
昔は生産性が低かったかもしれませんが、急な休みや退職に対応できる人的な余裕があったように思えます。

ただ、小規模な事業所が多い介護業界では、人的な余裕などあるわけもなく、報酬単価が安いため10の仕事を詰め込められやすく、急な休みや退職で、ほかスタッフへの負担が一気に増え、採用がままならないとなれば続く業務負荷で退職者が増える・・・
書いているだけで恐ろしいですね・・・。

生産性向上を進めるのならば、この部分を国がどう考えているのか聞いてみたいですね。
人的余裕を持て。とか簡単に言われそうですけど、どこも余剰人員をもてるくらい余裕はないと思いますし。

実際のところ対策としては、事業所の大規模化が一番の近道なのかなと思っています(大規模化したいのにさせてもらえない問題も近いうちに書きます)。
1人の隙間時間が30分だとして、14人も集まれば7時間。
調整が大変ですが1人休んでも何とかありそうですね。
大規模化、1人1人の隙間時間というのが生産性向上と一緒に考えていった方が良いのかと思います。

ちなみに8時間で10できて給料は10。
以前は、できる人は12時間で20やって、給料を2倍に!、とかでもよかったようですが、働き方改革で業務時間がきっちりしたことで、
仕事ができる人は10の業務を6時間でして、時間を有効に!という考え方になっています。
以前のように長時間仕事をして給料を上げるという考え方ではなくなっています。

多様な働き方を!と言っている割に、縛りが多すぎて?私としては何を言っているの?
と言う気持ちですね。

ありがとうございました。

コメント
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