アキシル 運営ブログ

訪問看護事業からDX化
空き情報検索サイト「アキシル」を公開し
訪問看護運営とITベンチャーとして発信していきます。

在宅で利用者さんに関わるときの心得2

2020-06-02 08:03:28 | 日記
おはようございます。株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。

先日信頼を得ることに関しての心得についてちらっと書いたのですが、その続きです。

信頼を得た後の言動に注意が必要です!
利用者さんやご家族に近くなりすぎると、医師など専門家の意見よりもその信頼を得たスタッフの意見の方を聞く傾向が出てきます。

医者の言うことは聞かず、医学的根拠が薄いのに長年のヘルパーさんの意見を聞いちゃっている利用者さん。なんてのも介護あるあるの1つですよね。

基本的に利用者さんと我々には少なからず介護や医療の情報量に偏りがあるわけですから、その偏りを修正していく必要が関わるスタッフにはあると思っています。

何か介護や健康の相談を受けたときに、
まず①一般論をお話しできるようにしておく。
これは教科書的な知識の部分です。

そのうえで、(評価した結果)②あなたは○○か、□□のほうが良いと思う。と選択肢を言えれば良し。
これは経験がものをいう部分でしょうか。

最後に、③私だったらこうする。みたいな個人的意見を加える。

とすると専門家としての意見を言って選択肢を広げつつ、情報の偏りを修正していけると思います。

ただ、注意が必要なのは「医学的な正解がその人の人生にとって正解であると限らない」わけですから、①教科書を根拠に②あなたは○○の方が良い。と一方通行ではないということです。

利用者さんががんの末期のだったとして、先生から言われる言葉は医学的正解の「できる限りの治療」かもしれません。
でも実際は、「人生最期の時間は治療に費やすのではなく、家族とのやすらかな時間を過ごすこと」が正解かもしれません。

②のあなたは○○の方が~。というためには、その利用者さんの人生や環境なども含めしっかりと把握しておかなければならず、ここができるのが在宅のプロなんだと思います。

信頼を得た後こそ、自分の発言には十分に気を付け、情報の偏りを無くしていきながら選択肢を提示していくことを心掛けていきましょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする