おはようございます。株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。
理学療法士ではなく作業療法士で良かったのか?と聞かれたら、私は作業療法士で良かったと答えます。
おそらくほかの作業療法士に聞いても同じ答えが返ってくると思いますし、理学療法士でも同じだと思います。多分。
理学療法士と作業療法士の役割に多少の違いがあっても、「患者さんを良くする。」「自立支援の手伝いをする。」「生活の支援をする。」などなど目的には変わりなく、同じ職場であれば待遇が同じ(はず)ですので、どちらを選んでも今更理学療法士(作業療法士)になればよかった・・・。とは思わないのだと思います。
じゃあ職業として作業療法士になってよかったか?と言えば私は良かったと答えますが、ほかの作業療法士や理学療法士に聞けば、ほかの職にすればよかった・・・。と答える人が多くいるのではないかと思っています。
おそらく、職に対するやりがいは高いが、改善されない待遇に不満を持っているということが背景として考えられます。
コロナ禍で病院経営も厳しさを増す中、リハ職だけ賃金上げろー!とはなかなか言えないんですが、将来を考えると食ってはいけるが高年収は期待できないんだと思います。
限りある社会保障費のこともありますし、理学療法士作業療法士の年齢構成がピラミッド状になっていますので、昔は年功序列で管理職になれていたのが今は難しくなっているのも高収入を期待できない1つです。
「私は目の前の患者さんを一生懸命リハビリしてるんだ!」と胸を張って言う理学療法士作業療法士がいますが、そんなのプロとして当たり前のことです。
その当たり前のことしかできない人になってしまうと待遇改善は難しいでしょう。
例えば今いる職場に徹底的に貢献して「その職場にいなくてはいけない人」になれれば、職場としては辞めてもらっては困るわけですから待遇を改善してくれるかもしれません。
また、いろんな勉強会に出て自己研鑽をしていきなら、そこで人脈を広げていくことで、「うちに来ない?」と誘われたりするかもしれません。
理学療法士作業療法士は給料が上がりそうな次の資格がありませんから、職場や世の中に求められる人材になっていくことが待遇改善への道なのかなと思います。
タイトルに戻りますが、私は作業療法士になって良かったと思ってますが、理学療法士だったとしても同じこと(訪問看護ステーション開設)はしていたと思います。
ですので、資格はあまり関係なく、結局何をしたいかが大切なんだと思います。