アキシル 運営ブログ

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立ち上げ当初に資金繰り

2020-06-15 08:25:37 | 日記
おはようございます。株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。

訪問看護の事業所数は増加し続けています。これからを立ち上げを考えているNs、PTOTにとっては競合が多くなっているわけですから軌道に乗るまで十分な資金をもって臨みたいところです。
ただそうは言っても集められる資金にも限度がありますので、立ち上げ直後の資金繰りにファクタリング(早期資金化)というものが非常に助かります。
使った方事業所・今も使っているという事業所は結構多いはずです。

例えば5月の売上は6月10日に国保連・社保に請求して振り込まれるのは7月末。
介護保険・医療保険の保険の割合は7~10割なので、収益の7~10割が2か月後お入金となるわけです。

資金が足りない立ち上げ時には、売上が上がっても現金が足りない!ということが十分起こり得てしまうんですね。

そこでファクタリングというサービスを使うと、資金繰りがぐっと楽になります。
が、2か月分の債権分の借入できるくらいになれば早めに終了したほうが良いです。

なぜなら高くつくから。
訪問看護では①介護保険分②医療保険国保分③医療保険社保分それぞれにいろんな手数料が発生します。

①~③の保険分を請求をするわけですが、例えば①~③50万円ずつ(計150万)売上があったとき、
①介護保険分 45万 
②医療保険国保分 40万
③医療保険社保分 35万 
の計120万円が保険請求分だったとして、その8掛け分が5日後くらいに入金されます。
ということで
①36万
②32万
③28万
保険請求分の120万のうちの計96万が入金額になるはずですが、

買取手数料がかかり、各社1%程度でしょうか。約12000円かかります
振込手数料がそれぞれにかかります。600円として、×3で 約1800円。
通知費用というものもかかり、約1600円として、×3で 約5000円。
それに毎月定額の手数料として3000円程度。
保険の支払額が確定したときに残額の24万円の振込手数料として 約1800円。
120万円を早期資金化しようとするとその費用として計24000円かかります。

年で考えると約30万円!近くの費用です。
これって年利として考えるととんでもない利率になりますよね。

保険分収入が2ヶ月遅れて入ってくるわけですから、2か月分の保険分の現金を借りられるようになれれば、今回の場合であれば250万円を早めに借り入れてしまった方がかなり安くなります。期間は5年金利1.5%だとして利息は5年で10万弱。ファクタリングを使い続けた場合、5年で150万ですからその差は歴然です。

ファクタリングが悪いわけではなく、資金繰りとしてどうしてもキャッシュが欲しい時があります。その時に有効に使いましょう。
早期現金化したいのか、固定費を削りたいのか、その時の事業所の状況に合わせて使い分けると考えた方が良いかもしれませんね。
コメント
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