おはようございます。株式会社わざケア代表取締役 訪問看護ステーションわざケア作業療法士の渡部達也です。
22日に介護給付費分科会において訪問看護の方向性は出されました。
○退院日の訪問を認める
これは当然というか、今までなぜダメだったのかという感じですね。
入院入所・退院退所日の算定は柔軟性が必要だと思います。
○看護体制強化加算の算定要件の緩和
「利用者のうち特別管理加算の対象者が3割」というとんでもない要件があるので全国的にも算定率が低くなっています。
これも当然で、訪問看護ではある特定の病気や状態の方は医療保険に切り替わります。そのため医療依存度の高い方は医療保険の場合が多く介護保険の対象者で特別管理加算を算定するのが難しくなっているからです。
この可算を作った意味がよく分かりませんが、特別管理加算の算定者が多い、ターミナルケア加算の算定者がいる、ことだけで頑張っている事業所とは言えないと思いますので、算定要件の緩和ではなく算定要件の見直しをしたほうが良いと思います。
○職員の看護師比率
職員の6割を看護師に。という方向性で行くようですね。
この要件を満たしていないとき、どのように減算をされていくのか今後注視しなければいけません。
うちは現在常勤換算で看護師7、リハ9.5ですから看護師の職員割合は42%。この看護師の職員構成6割の流れは今後も続くと思われますので、とりあえず50%目指していきたいと思っています。
ただこれも納得できないのは、リハ職の比率が高いところは医療依存度の高いかたの受け入れしていないとか、緊急時可算を取っていないことが多いとか、職員比率が「看護体制がしっかりしていない」との根拠にされているところです。
看護師だけの訪看ステーションでも、傾聴とか言って必要性が高くない方に対し頻回に訪問していたりとかあるわけですから、そこを見直してないのでリハ職をたたきたいだけの改定に見えますね。
リハ職を入れた方が収支が安定するわけですから、その安定した収支の中で看護を充実させていくという方が、看護に無理な業務負荷をかけずに拡大していけるというメリットがあることも知っていただきたいですね。