今・ここ・自分~断捨離日記

断捨離とは不要・不適・不快を、要・適・快に入れ替えるプロセス
正規トレーナーのmomoが、断捨離でごきげんを実現します

ジャブの攻撃

2011-07-26 10:47:06 | 断捨離とは?

言葉から受ける影響がパンチだとすると、
環境から受けるそれは、ジャブだ。

ジャブには一発KOの威力はないが、常に浴びているとやがては大きなダメージとなる。

散らかった環境にいる人は、
「おまえなんか、ゴミ置き場が相応しい存在だ。」・・・と
恐ろしく自己肯定感を損なう負のメッセージを、浴び続けていることになる。



このたとえは、もう何十回も聞いている。

そして、そう、そう、その通り!…と納得していた。



…頭では。




今更ながらではあるが、今日、犬の散歩をしながら、ふと見上げたお屋敷の前で、
いきなり、唐突に腑に落ちた。

実感した…と言ってもいいのかもしれない。


お屋敷の女主人は、長い付き合いの友人だ。

パートだが、高度な専門領域で仕事をし、子供たちをしっかり育て、
私より何倍も忙しいはずなのに、家の内外が、常にきちんと片づいている。

いつ訪ねても玄関は整然としているし、
駐車場やアプローチに落ち葉が溜まっていることも、外周に雑草がはびこっていることもない。

断捨離を薦める必要性を感じさせない、数少ない女性だ。


忙しい…ことは、片づけられない理由じゃない。

彼女を見ていると、そう思う。


子供たちは、2人とも文武両道で、とても優秀。

生活習慣もきちんとしていて、道で会ったら必ず挨拶をしてくれるし、
町内のお掃除にも参加する。

親がギャンギャン言わなくても、自ら進んで勉強するらしい。

誰もが我が子に望むような所作、礼儀、態度を身につけている。



自分の子供と比べることは、とうの昔にやめたけれど(もう比較にすらならない)、
一体、何がここまでの差を生み出したのかは、知りたいと思っていた。

DNA…と言ってしまえば、それまでだけれど。


でも今日、気づいたのは、このお屋敷の子供たちは
生まれてから高校生・大学生になるまでの間、環境からの攻撃を受けていない…ということ。


きちんと片づいた環境で育ってきたのだ。

赤ちゃんの時も、幼児の時も、小学生の時も、思春期も、そして大事な受験期も。



「ジャブとは、フックやストレートほどには腰を使わず、力をあまり入れずに放つパンチのこと。

ボクシングでは使用頻度が非常に高い攻撃であり、かつ最も重要視される基本テクニックの一つである。

腰の回転を使わず腕の瞬発力をもって放つため、相手に与えるダメージは比較的大きくない。

ジャブはダメージを与えることに主眼を置かず、
相手を牽制し間合いを計ることで試合をより有利にコントロールすることを目的としている。」
(ウィキペディアより抜粋)

 
動きもそれほど激しくはなく、その練習風景はまるで踊っているよう。

こんな感じだ。 → 

 

だが、いくら一発KOの威力はないといっても、攻撃は攻撃。

こんな攻撃を、生まれた時からずっと受けているとしたら、
それはどれだけ大きなダメージになるのだろうか。




なんか、涙が出そうになった。

子供たちに申し訳なくて…。


ジャブを浴び続けながら、よくぞここまで育ってくれた。

これは私の手柄ではなく、子供たちの生命力の成せる業だ。



ごめんね。



お母さんは、この夏、頑張るよ。

手遅れじゃないことを祈りつつ、ジャブの攻撃を受けない住まいを実現する。

それを最優先課題に据えて、取り組んでいく。





…だから、あんた達も、片づけるそばから、散らかすのはやめて~~~



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2 コメント

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同感 (lili)
2011-07-31 08:54:46
そうですよね。
環境からの攻撃!!
私もこの10年子供達にすまない気持ちで過ごしてきました。何より、自分が気分が本当に悪かったです。

子供たちが小さい頃はそれはそれは手をかけてきました。
可愛いお弁当作りから学校に持たせる袋物に刺繍したり、お掃除も大好きで髪の毛1本、砂粒ひとつ落ちていない我が家。カランはいつも輝いていました。
お友達を招いてのホームパーティ。
誰が遊びに来ても「なんて整然としたおうち!」と称賛してくれていましたっけ・・・

でも夫婦間は崩壊していたのですよ。
しれを子供達にさとられまいと環境整備に打ち込んでいたのかもしれません。
離婚してからは毎日仕事で遅く、ウチの中は荒れていきました。
ついにお弁当のランチョンマットにアイロンをかけずに出してしまった朝。涙がでました。
洗濯ものはかごに山盛りに。
料理はいつも炒めものを大皿盛りに。。

家事が大好きな元専業主婦だった私は辛くて、でもどうする事も出来ずにやり過ごしてきました。
母である私の気持ちもきっといつも必死過ぎてささくれていたと思います。

でも改むるに憚ることなかれ、断捨離を知ってからは出来るところから実践しています。
小さかった子供達ももう大学生と高校生。
大学生の長男は私が家事好きだったことをよく覚えてくれていますし、娘は少しですが家事を手伝ってくれるようになりました。

こんな荒れた生活が普通の家庭生活だという観念を持たせたまま結婚させたくない(特に娘

正社員でなくパートに切り替えて家の中を整えていこうか・・などと考える今日この頃です。

なんだか読み返すと悲惨な(笑)コメントで申し訳ありません!
でもそこそこ楽しんで家族3人生活していますのでご安心くださいね。
人生は長い。
これからもうんとシンプルを心がけつつ楽しまなきゃと思っています。
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深呼吸してみましょう (momo)
2011-08-06 20:18:33
>liliさん、どうかそんなにご自分を責めないで。
liliさんは十分に頑張っているじゃないですか!
一体誰と比べて、自分はできていない…と思っているのかしら。
私はランチョンマットにアイロンをかけたことなんか、一度もありませんよ。
本当に貴女は毎日、精一杯やってらっしゃる
仕事も子育ても一人で担うのは大変なことです。
私も母子家庭で育ちましたから、少しだけliliさんの大変さ、分かります。
家事が大好きなのに、時間と体力がなくてできない…というジレンマもあるのでしょうね。
liliさんの基準はとても高いようですけど、どうかもう少し自分に甘く優しくなって、できないことではなく、できたことに目を向け、今日は昨日より前進した!…と成果を認めてあげてください。
もしかしたらliliさんは、とても厳しく育てられた方かもしれませんね。
でも人間なんですから、完璧じゃなくていいんです。
できないことが山ほどあっても、弱くてもいいんです。
過酷な環境で、それでも頑張って生きている、私には凄いことに思えます。
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