ナンバンギセル(ハマウツボ科)
9月上旬には、里山のススキの根本にはナンバンギセル (ハマウツボ科)が見られます。
ナンバンギセルはススキやミョウガなどの根に寄生しますが、 すっかり少なくなってしまいました。
牧野富太郎氏は明治13年に四国の石鎚山に登ったときにはじめてこのナンバンギセルを採集したと書いています。(植物と九十三年(2)北国新聞)
花期は7~8月、長い花柄の先に横向きに花を一つつけます。花は紅紫色の筒形です。
葉緑素を持たないので光合成ができません。それで、ススキなどの植物の根に寄生し栄養分を吸収します。
名前の由来は、花の姿が、マドロスパイプににており、南蛮人(ポルトガル人)が煙草を吸う時に使うキセルという意味でつきました。
ところで、寄生植物で有名なのは世界一大きな花を咲かせるラフレシアがあります。
身近なところでは、ネナシカズラやヤドリギなどがあります。
植物は光合成で生活をしますが、寄生植物は自分だけで栄養を作ることができず、ほかの植物から栄養を奪うことで成り立つ植物です。
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