胞子でふえる植物(菌類)
菌類にまつわる10の秘密、最新研究で明らかに
ヘレン・ブリッグス、BBCニュース(2018年9月13日)
報告書「State of the World's Fungi(世界の菌類の状態)」の紹介だ。
「菌界は地球生命にとって欠かせない存在」であると報告している。
食用きのこや、ペニシリンを作り出すカビも菌類。菌ちゃん農法の植物が水や栄養素を土壌から吸い上げる手伝いを利用してことから無肥料で農業をおこなう実践も菌類。
血中コレステロールを下げたり臓器移植を可能にしたりする薬になることがわかってきた。
今回は「生きている猪名川(旧版)より」胞子で増える植物菌類から
菌類は 植物でも動物でもない第3の生物ということになってきていますが
生物の世界は、界、門、綱、目、科、属、種の階級を設けて分類しています。現在知られている種数は150万種、そのうち狭義の植物界(種子植物・シダ植物・コケ植物)は25万種、そのうち胞子でふえるシダが1万種、コケが2万種が数えられています。しかしまだ正確な種類数を誰も知ってはいません。
日本にはシダが約800種、コケはセン類が約1200種、タイ類が約600種、それに種子植物を含めると約6000種近く知られています。そのうち維管束植物の約1000種あまりが、絶滅の危機に瀕していると言われています。
広義の植物では、藻類や藍藻類を含めます。いわゆる有機物を生産する生物たちです。これらのエネルギー源から多種多様な生物の世界が展開されています。
胞子でふえるものには、このほかに菌類(キノコや地衣類)が世界に約10万種あります。
菌類のなかま
カワラタケの1種
広葉樹の枯れ木に屋根瓦状に多数重なって発生します。サルノコシカケのなかま(タコウキン多孔菌
科)で、もっとも普通な木材腐朽菌です。
ムラサキホコリカビの1種
原生生物界、変形菌門、真性変形菌綱、ムラサキホコリカビ目、に属しています。
腐朽木などの上に発生し、ふつうにみられます。変形菌は短時間の間に移動しながら体型を変化させることでこの名があります。
ウメノキゴケ
菌類と藻類が共生して体を作っています。菌類は藻類に生活場所を提供し、藻類は菌類に栄養を与えているのです。サクラなどの樹幹や岩上にへばりついています。
(生きている猪名川より)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます