アゲハチョウのなかまの卵
アゲハチョウは普通4月の上旬から見かけることができますが、卵は4月の中旬から下旬ぐらいからミカンやサンショウの新芽に1個ずつ産み付けられます。
ミカンかサンショウの木を植えておくと、必ずアゲハチョウが卵を産みにやってきます。
チョウは飛びながら植物の色や形、においをたよりに植物に近づき、幼虫が食べることのできる植物がどうかを見分けます。
調べ方は飛びながら前脚で葉をさわります。前脚で味をみるのです。その植物が幼虫の食べ物になることがわかってはじめて卵を産みます。
アゲハチョウの仲間の卵は、ほとんどの種類がまん丸い球形です。
ジャコウアゲハだけはタマネギのような形の赤い卵を産みます。
写真①はユズに産まれたアゲハの卵、②はウマノスズクサに産まれたジャコウアゲハの卵、③はニンジンに産まれたキアゲハの卵です。
種類によってはミカン以外にも産卵します。
終令幼虫は葉をたくさん食べ、食草の枝や、付近の建物などに糸を吐いて、その糸で体を支えて蛹になります。
幼虫の体は、蛹の間にチョウの形につくり変えられ、2週間ぐらいでチョウになります。また、アゲハの仲間は蛹で冬越しをします。
(「改訂版生きている猪名川」より 抜粋)
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