クマゼミ
外からはいっせいにシャーシャーと鳴き声が家に入ってきて暑さが倍増する。鳴き声はクマゼミ。
「クマゼミ
とうとう谷戸山にも関西勢が進出してきました。関西では主流のセミで、近年太平洋岸沿いに北上して来ていますが、今年になり谷戸山でも数匹の鳴き声を聴きました。」(谷戸山里山四季だより;2001年9月号)谷戸山は神奈川県座間にある県立座間谷戸山公園の冊子より。
2017年度の町田市の「セミの鳴き声調査」報告書によれば、クマゼミは「7/1 の調査開始から、10/15 まで鳴いており、ピークは8/9 だった。」と記録されている
平成27年度千波湖環境学習会開催(第 8 回、第 9 回)の報告では「関西でよく聞かれるクマゼミが生息北限の上昇により茨城県でも確認されていること、」と述べられている。
気象庁の夏の「いきものしらべ」でも茨城県でも8月にクマゼミの鳴き声を聞いたと報告がある。
現在、鳴き声は宮城県でも確認できている。
ウエザーニュースが「あなたの街で1番聞こえるセミの声」についてのアンケートを実施している。
「結果、東日本ではミンミンゼミ、西日本ではクマゼミ、日本海側ではアブラゼミがそれぞれ多く聞こえているようです。」とある
クマゼミは関西のセミのように書かれているが、九州などの温暖な地域に多いセミだった。
関東の人にとってはうるさい関西人のイメージなのかもしれないが、
関西でも昔からクマゼミが優勢だったわけではない。
これについては、中学校のしかも国語の教科書に書いてあるので紹介する。
「1960年代では関西でもクマゼミはレアな存在だった。クマゼミの卵は寒さに弱いので冬をこせなかったが、ヒートアイランド現象により冬を越せる条件ができからと考えられていたが、気温上昇によって、う化の時期が早くなり、梅雨と重なってクマゼミのう化率があがったこと、ヒートアイランド現象により乾燥した地面が固くなりう化したセミが地面にもぐる力がクマゼミがほかのセミに比べて高いので生き残ることができた。」
と中学校の国語の教科書(光村図書 クマゼミ増加の原因を探る)
温暖化とクマゼミの広がりを説明している。
クマゼミ(セミ科)
明け方からいっせいにシャーシャーと鳴き出し、昼頃には鳴き終わる。そのあとアブラゼミの声が優勢になる。大きさは6~7cm。羽は透明で、背中側の胸は黒色で模様はない。
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