猪名川上流の魚(生きている猪名川改訂版より)
「河川水辺の国勢調査」は河川を環境という観点からとらえた定期的、 継続的、統一的な河川に関する基礎情報の収集整備のための調査のことです。
全国109の一級水系の直轄区間の河川(河川版)でおこなっている。
その調査で猪名川の魚類を一覧にしたもの。
その調査は定点を基本にして継続的に行われているので経年変化を記録をみることができます。
定点観測ですので、すべての生き物が網羅さているわけではありませんが、不足を補う意味でも当会では、流域のすみずみまで調査して「生きている猪名川」にまとめました。
「生きている猪名川」は増補版、改訂版と3冊を出版しました。
今回はその3冊から魚類の紹介です。
猪名川の上流域にすむ魚たち
上流域は淵と瀬が連続するだけの単純な構造で、冷たい水を好む魚がすんでいます。
タカハヤ(コイ科)
全長約10cm。アブラハヤとよく似ていますが、尾びれの付け根がやや太い。ことと体側の縦すじが不明瞭であることで見分けがつきます。雑食性で石についた藻や水生昆虫、落ちてきた昆虫などを食べます。
アマゴ(サケ科)
全長約20cm。関西の渓流を代表する魚です。同じく「渓流の女王」と呼ばれるヤマメとよく似ていますが、体表にあざやかな朱点があることで区別できます。流れてくる水生昆虫や、落ちてくる昆虫などを食べています。
ナガレホトケドジョウ(ドジョウ科)
全長約5cm。渓流の流れのゆるやかな浅瀬にすんでいます。日中は石の下にひそんでいますが、石を取り除くと驚いて出てきます。小さな水生昆虫などを食べています。
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