窓辺で
鉢植えのアンスリウムが
小さな花芽をつけている
母に手を引かれて
植物園を巡ったとき
私の心を とらえた花
幼い私は それが
異国の花だとは 知らなかった
その花を眺めた 母の目が
いつもとはちがう
遠くを見ているような
そんな風に 感じられた
大人になるまで
そのことは すっかり
意識の外であった
リボンを結んだ鉢植えを
プレゼント され
丹念に 見守って
早や 6年が過ぎた
どこかで アンスリウムが
なんとなく 気になる花なのと
漏らしていたかもしれない
或いは 独り言を きかれたのかも
手渡されるとき
好きなんでしょ と・・・
枯らさずに ずっと
次の花が 開く時を
待ちながら ながめてきた。
わたしは
あの時の母と同じ表情を していると思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/7d/cdf3770d9205ca1e06ec4922400a1ae8.jpg)
鉢植えのアンスリウムが
小さな花芽をつけている
母に手を引かれて
植物園を巡ったとき
私の心を とらえた花
幼い私は それが
異国の花だとは 知らなかった
その花を眺めた 母の目が
いつもとはちがう
遠くを見ているような
そんな風に 感じられた
大人になるまで
そのことは すっかり
意識の外であった
リボンを結んだ鉢植えを
プレゼント され
丹念に 見守って
早や 6年が過ぎた
どこかで アンスリウムが
なんとなく 気になる花なのと
漏らしていたかもしれない
或いは 独り言を きかれたのかも
手渡されるとき
好きなんでしょ と・・・
枯らさずに ずっと
次の花が 開く時を
待ちながら ながめてきた。
わたしは
あの時の母と同じ表情を していると思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/7d/cdf3770d9205ca1e06ec4922400a1ae8.jpg)