
すっかり 秋色になった
山すその原っぱに 分け入り
すすきの穂波を
陽射しと 秋風が
いたずらに きらめかす様を
ながめ 思いにふける
季節が
伝えようとする なにかを
残さず 受け止めようと
立ちつくす 胸に
オーディエンスのどよめきのように
寄せてくる
それは心の中で
枯渇(こかつ)した愛への
冷ややかな想いと
おとずれる愛の予感の
秘めたるときめきと
子供のころ
除夜の鐘の意味を
説き聞かされたときの
漠然とした 畏怖の気持ちににて
来るべきものへの
期待と 戸惑いと
憧れと 心細さと
ああ 自然の営みは
かくも 悠然と
すべてを ともなって
訪れ
そして また
厳然と
去っていくものなのだ
山すその原っぱに 分け入り
すすきの穂波を
陽射しと 秋風が
いたずらに きらめかす様を
ながめ 思いにふける
季節が
伝えようとする なにかを
残さず 受け止めようと
立ちつくす 胸に
オーディエンスのどよめきのように
寄せてくる
それは心の中で
枯渇(こかつ)した愛への
冷ややかな想いと
おとずれる愛の予感の
秘めたるときめきと
子供のころ
除夜の鐘の意味を
説き聞かされたときの
漠然とした 畏怖の気持ちににて
来るべきものへの
期待と 戸惑いと
憧れと 心細さと
ああ 自然の営みは
かくも 悠然と
すべてを ともなって
訪れ
そして また
厳然と
去っていくものなのだ

キチジョウソウ
花言葉 よろこび