おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

支えられて・・

2017-12-14 22:21:04 | Weblog





糸車を繰る 背の丸い祖母の姿

思いおこすと

いつもその傍で

赤い靴・・をうたいながら

祖母の手元の毛糸が 

丸まって ボールになっていくのを

ながめていた。



毛糸のボールは

母の手にゆだねられ

数日後には 

わたしのセーターになった



いくども 解いては

染め直し 糸車にかけ

ボールになって

母が竹の編み棒で

夜なべをして編み上げ

私は いつも喜々として手を通し 

友達の前でスキップして見せた




何気ない繰り返しだが

とてつもなく重い

意味のある時間が 流れていた




私の生き方の中で

この光景は ひとつの指針となり

迷いの中でも 堅実な方向へ

私の人生を 形づくる

よすがとなって 支えてくれる




縁側の 陽だまりの

宝物の 思い出なのだが

頭を撫ぜてくれた 

祖母の手の 温かい感触も

母の いつくしみのまなざしも

今もなお 生き生きと

蘇って来る




あの時の母の年を

とっくに越してしまった今も


ゴモジュ
花言葉 勤勉
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秘密の技

2017-12-14 15:11:50 | Weblog





陽だまりに腰を下ろして

静かな時間を過ごすとき

冬の季節の風は 厳しいながら

ふと 優しさを見せる刹那に

大きな懐を感じて

懐かしくなってしまう




かなたの地では 

雪を降らせる手先となって

人の暮らしに試練を与え

素知らぬ冷たさで渡り歩くが

それですら 人達は迎え入れ

雪まつりなどと もてなすという




心に吹く 北風は

厳しく 冷たく 

心凍らせる技を ひけらかし

取りつく島もない素振り




暖かい 愛ある心と出会うことで

心に吹く北風を 退散せしめ

幸せの時間を手に入れる

秘密の技を 恋と呼ぶ


ビオラ(紫色)
花言葉 揺るがない魂
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