糸車を繰る 背の丸い祖母の姿
思いおこすと
いつもその傍で
赤い靴・・をうたいながら
祖母の手元の毛糸が
丸まって ボールになっていくのを
ながめていた。
毛糸のボールは
母の手にゆだねられ
数日後には
わたしのセーターになった
いくども 解いては
染め直し 糸車にかけ
ボールになって
母が竹の編み棒で
夜なべをして編み上げ
私は いつも喜々として手を通し
友達の前でスキップして見せた
何気ない繰り返しだが
とてつもなく重い
意味のある時間が 流れていた
私の生き方の中で
この光景は ひとつの指針となり
迷いの中でも 堅実な方向へ
私の人生を 形づくる
よすがとなって 支えてくれる
縁側の 陽だまりの
宝物の 思い出なのだが
頭を撫ぜてくれた
祖母の手の 温かい感触も
母の いつくしみのまなざしも
今もなお 生き生きと
蘇って来る
あの時の母の年を
とっくに越してしまった今も
思いおこすと
いつもその傍で
赤い靴・・をうたいながら
祖母の手元の毛糸が
丸まって ボールになっていくのを
ながめていた。
毛糸のボールは
母の手にゆだねられ
数日後には
わたしのセーターになった
いくども 解いては
染め直し 糸車にかけ
ボールになって
母が竹の編み棒で
夜なべをして編み上げ
私は いつも喜々として手を通し
友達の前でスキップして見せた
何気ない繰り返しだが
とてつもなく重い
意味のある時間が 流れていた
私の生き方の中で
この光景は ひとつの指針となり
迷いの中でも 堅実な方向へ
私の人生を 形づくる
よすがとなって 支えてくれる
縁側の 陽だまりの
宝物の 思い出なのだが
頭を撫ぜてくれた
祖母の手の 温かい感触も
母の いつくしみのまなざしも
今もなお 生き生きと
蘇って来る
あの時の母の年を
とっくに越してしまった今も
ゴモジュ
花言葉 勤勉