馴染もうとすると
そっけない顔で 肩透かしされる
冬の北風は 若い青年の鋭さを隠し持ち
誰かを傷つけることすら無頓着
馴染もうとなど決してしないと決めて
陽だまりだけを 探して
冬の日々は 心の襟をたて
重装備のいでたちで 戸外へ
北風の吹く日ですら
ものともせず 思いをつらぬき
顔をあげて 生きられたかつての記憶
郷愁のリフレインは 色褪せない
今はもう あなたのために
傷つくことなどないけれど
その 颯爽としたクールさは
誰かを 魅了し あるいは傷つけ
駆け抜けていく
落ち葉が つらかった記憶を
思い出さなくなる時まで
マツ
花言葉 永遠の若さ