クラフトデザイナー中部が主催した「花よ!器よ!」展は大変盛況でした。今回の私の作品は、素焼きした後に、酸化鉄、酸化チタン、鬼板などの釉薬原料を直に吹き付けて焼き締めるという方法で、マットでざらついた表面にチャレンジしました。土の成形は、スタイロフォームで作った上下2つの型でタタラ板を成型し、それをモナカの様に貼り合わせるというちょっと危なっかしいやり方。中心は筒状で、そこが水の入るところで、その外側は空洞。本焼きでは案の定ややヘタってしまったが無事焼き上がり、翌日の搬入に間に合わせることが出来た。正に胸を撫で下ろすという心境。植物を育む土の塊という作品のコンセプトに、花を生けて下さった日本生花司松月堂古流の安田蓬和さんにも共感して頂けたことがなによりでした。