ひねって・焼いて・陶

陶芸の様々な技法、釉薬、お会いした陶芸家の方々の話等々、私が陶芸で学んだこと、発見したことなどを綴ります。

「ひねって・焼いて・陶 展」を終えて

2017年03月17日 | 陶磁器展示会
二回目の二人展を終えて、作品やお礼状の発送もおおかた済んで一段落した。

多くの方々が大切な時間を割いてお越し下さったことに感謝している。展示会というきっ
かけでしばらくぶり振りに話すことが出来た知人も少なからずいて、そうしたふれあいを
持てたことがとても有難い。

展示会というものは、めいっぱいエネルギーを出してアウトプットへ繋げること自体が成果
となるし、来場者からもらう作品への評価は自分を振り返る良い機会となる。今回、かみさ
んの作品に対する来場者の評価が自分が思っていたより高いところが多々あって、そこでも
自分の見る目を省みる機会となった。


作り手にとってはアウトプットを出す力も大事だけど、自分の仕事の良し悪しを客観的に
見極める評価力も両輪として大事。本当は、厳しい意見こそ聞きたいのだが、それはそう
そう出てこない。けれども、関心や反応が薄いということで自ずと見えてくるところがあった。
そしてそこは、さらに何とかしてやろうという気になる。

今回ある時、若い女性が車椅子に乗った障がい者を引率した一団がやって来た。若い女性の一人は
僕の作品を見るたびに、「あ、これ可愛いね!」、「これも可愛いよね!」と車椅子のお婆
さんに語りかける。何度かそれが続いた後でお婆さんは、「可愛いじゃなくてきれいなんだよ。」
とボソッと言った。その女性は何も反応しなかったが、今時の娘はありとあらゆるものを
「可愛い」で片を付けてしまう。お婆さんから学ぶことも色々あることに気付いて欲しいな
と感じた。

今回展示した作品は自分にとって新しい手法のものが色々とあるので、そのテクニカルな内容は
追々このブログにアップしようと思う。