河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

ょっと一服45 かって

2023年03月23日 | よもやま話

唐突な質問 「〇〇が鳴くからかーえろ(帰ろう)」。〇〇に入る動物はナニ?

♪夕焼け小焼けで日が暮れて
山のお寺の鐘がなる
おててつないでみなかえろう
からすといっしょにかえりましょ♪
(『夕焼け小焼け』作詞:中村雨紅、作曲:草川信)

多くは「からす」と答える。
しかし、からすが鳴くのは「カラスの勝手」で帰る理由にはならない。

正解は・・・天気予報が当たって今日は雨なのだ。
野菜の生育のためには雨は降ってくれなければ困るのだが、永く続くと気が滅入る。
雨が降って元気なのはカエル。
皮膚呼吸をしているので、湿気が多い方がカエルは元気になる。
だから、「カエルが鳴くと雨になる」というような観天望気(自然現象を根拠にした天気予報)が成り立つ。

「♪カエルが鳴くからかーえろ。オタマがいるから大丈夫♪」という童歌があった。
カエルが鳴くと雨になるから早く帰ろう。でも、オタマジャクシは水の中で、しかも赤ちゃんなのに鳴かないからもう少し遊ぼう。
親の思いを無視した子どもの我がまま。

子どもの勝手。

しかし、昔の子どもには共感できる童歌だった。
今の子は家の中でゲームだが、昔は外で遊ぶのが常だったから。外でしか遊べなかった。
だから、昔は「カエルが鳴くと雨になる」の予報を信じていた。でも、その予報を無視して勝手に遊んだ。
しかし、実際は「カエルが鳴くと雨になる」の予報的中率は30%とか。
カエルは気持ちがいいから鳴いていただけなのだ。
カエルの勝手だった。

♪かえろかえろと なに見てかえる
寺の築地(ついじ)の 影を見い見いかえる
かえろがなくから かえろ♪
♪かえろかえろと だれだれかえる
お手々ひきひき ぽっつりぽっつりかえる
かえろがなくから かえろ♪
♪かえろかえろと なにしてかえる
ねぎのこぼうず たたきたたき かえる
かえろがなくから かえろ♪
♪かえろかえろと どこまでかえる
あかい灯のつく 三丁さきまでかえる
かえろがなくから かえろ♪
(『かえろかえろと』作詞:北原 白秋、作曲:山田 耕筰)

コメント
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