河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑――ふせる

2023年03月08日 | 菜園日誌

例年のごとく春の植え付けのトップはジャガイモ。
皮が剝きやすいのにしてという相方のお達しで、今年の品種はメークイン。
春においしくなることから英語のMay Queen。
スーパーで最もよく見かける品種。理由は貯蔵性が最も良いからである。

一つの種芋を大きさによって三等分か四等分に切る。
オカンなどは一芽ずつ切って、八等分くらいにしていた。
そんなにたくさん植えると、ジャガイモはナス科なので、同じナス科のナスやトマト、ピーマンなどを植える場所がなくなってしまう(連作障害)。
そこで、ざっくりと三等分して一晩切り口を乾かし、朝に畑へ行って植え付け。

切り口を下にして植えるので、ジャガイモは「植える」ではなく「ふせる(ふす)」という。「顔を伏せる」の「ふせる」である。
あるいは、土をかけられて見えなくなるので「姿を伏せる」の「ふせる」かもしれない。
そんなことを考えながら黒のビニールでマルチング。
「病にふせる」ことなく元気なMay Queenになることを祈って作業は終了。
五月並みの陽気でチョウチョが二匹飛んでいた。

コメント
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