河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑――おひたし

2022年08月01日 | 菜園日誌

 ここ四、五日は午後になると夕立しそうな雲行きになるのだが、結局降らない。
 「こぼれ種コーナー」の青シソは根の張りが浅いのかしなびてきた。水の好きな里芋は下葉が裏返って「水をくれ!」と悲鳴をあげている。
 そこで今年初の「おひたし」を決行。

 隣にある田んぼとの畔をぶち抜いて畑に水を入れ、水浸しにするのである。これを勝手に「おひたし」と呼んでいる。
 炎天下に上から水をやると日中の炎天で蒸れて、せっかく出来た小芋を腐らせることがある。根から水を吸わせるおひたしが良い。

 水を入れている間はひたすら草抜き。除草剤は出来るだけ使わないようにしているので、春夏は作業の三分の二が草抜き。
 ただし、「おひたし」をやってしまうと、田んぼの水に混じった雑草の種を蒔いているようなものなので草抜きは追いつかなくなる。

 六時から始めて一時間半ほどすると汗びっしょり。こっちもおひたしになっている。ブルッと寒気がするとヤバイ(熱中症の信号)。
 日陰の椅子に座り、麦茶を飲んで、田んぼの畔に咲いている見慣れない黄色い花を眺めながらいっぷく。
 ヒレタゴボウというそうな。葉の付け根に魚のヒレのようなのがあり、根がゴボウのようなので「鰭田牛蒡」。「水金梅」というきれいな別名もある。
 そういえば、今日は八月の一日。なのだが花火は上がらない。寂しいものよ。

 汗がひいたので畑に回ると、すっかり「おひたし」になっている。イチジクの実は色づいていないかと、再び「こぼれ種コーナー」に行くと、カボチャが大きく育っていた。
 そういえば、JAの道の駅の売っているカボチャの値札を張り替える客がいるという。せちがらい世の中よ。
 そう思いながら、ナスとキュウリを収穫。ついでに三度豆(インゲン)も収穫。今晩の我がおひたしになる。
 夏場の勤務はこんな調子で終わる。のんきなものよ。


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