2008年公開時のタイトル
原作→時雨みちの短編小説の一話
藤沢周平作品→8話の内→23ページの短編小説
30分で読みきれる作品。(3話 山桜)
ストーリー
ストーリー
藤沢周平作品の武家もの、市井もの、を映画化
主題歌は一青窈→栞(しおり)
映画ファーストシーン→藤沢周平の故郷!青森県鶴岡市
庄内地方の山~川~自然の風景が流れる美しい風景。
磯村野江(田中麗奈)の墓参シーンから始まる
墓参りを済ませた野江はふと左手に見える野道を
歩いて帰ろうかと思った。(原文のまま)
丘の上の斜面から一ヶ所道に覆いかぶさるように
花が枝垂れているように見える(原文のまま)
やはりこの道を来てよかった。花を観ているうちに
野江は一枝欲しくなった。主のある花ではないから
ほんの一枝持ち帰るぐらいなら許してもらえるのではないか
わずかに手が届かない、そのとき不意に男の声がした。
「手折って進ぜよう」その声があまり突然だったので
野江は思わず軽い恐怖の声を立てた。
男は手塚弥一郎(東山紀之)野江の事は嫁ぐ前の17才の頃
茶の湯のお稽古帰りから剣の道場から見て知っていた。
野江が18才の時嫁いで2年後に夫と死別し実家に戻り
野江が18才の時嫁いで2年後に夫と死別し実家に戻り
過ごしていたが再婚の話しの一人だった弥一郎でした。
手塚弥一郎は同じ藩の磯村庄左衛門に嫁いだ野江に
手塚弥一郎は同じ藩の磯村庄左衛門に嫁いだ野江に
幸せかと聞くと野江はうなずいた、本当の事は話せなかったのだ。
婚家から一日墓参のため隙をもらい帰った野江の母に
手塚弥一郎に会った話しをした、母親は村井瑞江(壇ふみ)
かぶの漬物を仕込んでいた。
野江の持ち帰った山桜を観て手塚弥一郎は野江の
再婚相手の一人だったが野江は剣豪と聞いて粗野で
荒々しい人物とはと思い合いもせず断った相手だった。
藩の重臣諏訪平良右衛門(村井邦雄)は農政に口出し
藩の重臣諏訪平良右衛門(村井邦雄)は農政に口出し
私腹を肥やしていた。財政が逼迫を理由に年貢米の
引き上げをし農民を苦しめていた。
藩内の農民の様子を見た弥一郎はあまりの不作と
貧しい様子に絶句した。田畑で働く子供を見て
持ってきたむすびを食べさせた。
その後再び訪ねたら子供は二人亡くなっていた。
一方で諏訪平良右衛門はますます放漫になり
農家の長と芸者遊びにうつつを抜かしてた。
我慢ならぬ弥一郎は城内で諏訪平良右衛門を切り殺した。
剣術は藩内きっての強者!臣下には刀を逆さにして
身ねうちにして生かした。
比良右衛門との勝負!刀を正剣に構え斬り殺す気配。
比良右衛門との勝負!刀を正剣に構え斬り殺す気配。
上峯打ちの構え。→刃が上、背で打ち切らない。
正剣の構え→刃が正常に
必殺技に構え覚悟を決めて勝負。
腕は立つ、進退をかけた勝負。切り捨てた。
覚悟を決めた弥一郎、一人自首し牢に入る
藩主不在で弥一郎の処分については藩内で賛否両論。
藩主が帰る四月まで入牢。
その夜野江の夫磯村庄左衛門が帰り弥一郎の仕業に
文句を言って野江の不満顔を見て激昂し刀を向ける。
野江は離縁されて実家に帰る。
使用人に見送られて帰る野江。
生家に帰った野江、安堵の顔。
牢内の弥一郎、待遇は良く平穏に藩主の帰りを待つ。
あたり一面雪景色、
浦井家の正月風景、当主浦井七三郎(篠田三郎)
やがて春が来る。藩主は四月に帰る。
三月再び山桜の季節、野江は弥一郎の事を思い桜観に。
通りがかりの人に山桜を切り取ってもらう。
弥一郎の母手塚志津(富司純子)家を訪ねる。
志津の最初の言葉、まぁきれいな山桜だこと。
あれから誰一人来ません、あなたが初めて
来た人ですよと笑顔で話した。
野江の顔を見て志津は弥一郎が磯村庄左衛門に嫁いだ
野江の事を怒ってたと話した。野江はその話しを聞いて
泣き崩れた。自分の遠回りをした人生を恥じんだ。
野江に笑顔が戻った。ちまきを作る志津と野江。
藩主の行列、籠には藩主が。
弥一郎はどうなるか?
牢の外にも山桜が
野江の事を思い見上げる弥一郎。
ここでエンディングの主題歌(栞)しおりが流れる。
山桜を撮り込んだ美しいラストシーン。
結末無く終わる。監督篠原哲雄の流儀か?
観客にその後の二人の行く末は想像に任せるのか?
藩主の裁量は無罪!弥一郎と野江は結ばれ志津と
三人で暮らす!それが凡人の考え方!!!!!
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