ムギちゃんの訃報
2013年7月、焼津で発生した
個人ブリーダー(繁殖屋)崩壊。
生きて救出できたのが41頭。
それは酷い状態の子達でしたが
それでも比較的、綺麗だったのがムギちゃん。
(保護後、トリミング&カット)
綺麗・・・というのは
猫風邪等の症状が無いという意味で
長毛の子達の被毛は汚物により毛玉だらけ。
夏の暑い中、辛かっただろうと思います。
威嚇はしない子でしたが、いつもオドオド。
それでもイヤイヤながら触らせてくれる子でした。
お母さまと、お姉ちゃんでお越しくださり
お母さまに見初められたのが ペルちゃん。
お姉ちゃんに見初められたのが ムギちゃんで
ふたり同時にトライアル。
憶病なムギちゃんには、親族が一緒で
心強かったと思います。
里親決定した後には名前が変わる子もいますが
ムギちゃんは、私が名付けた名前のまま。
保護した子達には、無事に巣立って欲しく
漫画ワンピースから全員の名前をつけた。
『 ムギ 』 は、その主人公からでした。
新しいお家では、優しい先住猫さんの
ジタンちゃんのことが大好きになり
何処かに触れていたい気持ちが伝わってくるようでした。
ご家族とも少しずつ距離を縮めながら、沢山遊び
その後に起きたジタンちゃんの闘病には
心配で付き添ってたんだよね・・・
ジタンちゃんは2016年に旅立ってしまい
それが堪えたのか自身も2017年から
肝臓を悪くして入院もしましたが
お母さまの献身的な対応で完治。
それからは、のんびりと過ごせていたようですが
17日の朝、何かが倒れる音がして
気づくと、ムギちゃんの呼吸が苦しそう。
そして、そのまま虹の橋へ向かったそうです。
ずっと闘病していて失うのも悲しいけれど
いきなり旅立ってしまうのがどれだけ辛いか
痛いほどわかります。
お母さまは終始泣きながらでしたが
そんな中でも、連絡をくださいました。
体調不良の子が出ると、いつも連絡をくださった。
血液検査用紙をふたりでにらめっこしながら
先生の判断に基づいた、家でのケア等を話してきた。
よくわからないんです(^_^;)・・・と仰りながらも
いつも懸命に対応してくださっていたのを
私は知っています。
これまで、お疲れさまでした。
ムギちゃんに笑顔をありがとうございました。
そして
モッコモコになったムギちゃん。
幸せだったね。
虹の橋ではジタンちゃんと再会してるんだろうな。
お空から里親さま宅を 見守っていてね
あらためて
心よりお悔やみを申し上げます。
(掲載には里親さまのご希望を伺っております)