古今東西のアートのお話をしよう

日本美術・西洋美術・映画・文学などについて書いています。

奥入瀬渓流 十和田湖

2024-09-03 06:56:11 | 旅行

十和田市現代美術館から

奥入瀬と十和田湖を逍遥

奥入瀬渓流と十和田湖は、天然記念物、特別名勝として国の指定を受ける、十和田八幡平国立公園の景勝地です

当日は、前夜の大雨でかなりの水量でした…
奥入瀬は「苔」の日本三大聖地(奥入瀬、北八ヶ岳、屋久島)。苔が好む多湿な環境であり、日差しと湿気でかなり蒸し暑かった🫠


奥入瀬渓流の激しさとはうって変わって、十和田湖は静かに佇んでいた。

乙女の像(通称) 1953年 高村光太郎

十和田神社は、大同2年(807年)
に坂上田村麻呂が創建したと
言われる古社

杉木立の参道を抜け、階段を上がると荘厳な本殿と拝殿が佇み、静謐な雰囲気が漂います。
神秘的なエネルギーを感じられる、東北屈指のパワースポットとして知られています。

かつては恐山と並ぶ二大霊場として信仰を集め、修行場として栄えた

十和田神社で忘れてはならないのが「占場(うらないば)」。神社から山中へ150m程入った頂きの平場から、鉄のはしごをつたって降りたところが占場で、吉凶を占う場として信仰を集めている。

『十和田神社で授与された「おより紙」という紙を湖に投げ入れ、沈めば大願成就されると言われています。現在は占場へ下る梯子は通行止めとなっており、「乙女の像」の前に広がる御前ヶ浜で行うか、自宅のお風呂や洗面台でも気軽に占うことができるそう。』AmazingAOMOR Iより
自宅のお風呂や洗面台じゃ… ありがたみないよね😮‍💨

占場に降りる鉄はしご
現在は通行止めになっている

占場

(上2枚は、ネット画像借用しました)


鳥居にはよく見ると、『注意!クマ出没』の看板。
今年は全国でクマが出没してますね
むかし、「クマに遭遇したら死んだふりを」という対処法をよく聞きましたが、「死んだふりをして伏せたら、ひっくり返され て襲われ負傷」というのが真実らしいです😵‍💫

クマは雑食といわれますが、山形の人から聞いた話では、家に帰ったらクマが漬物桶に首を突っ込み漬物を食べていたらしいです。さすが、山形のクマは食べ物が『シブい』。お茶を勧めたくなります🍵

十和田湖ドライブは曲がりくねった道の連続で疲れます💨
休憩してコーヒーでも飲もうと、十和田ホテルに来ましたが、シーズンオフ?でラウンジ、レストランなどは休業中てした😮‍💨

『1939 (昭和14)年6月、十和田湖を見下ろす絶景の高台に、十和田ホテルが開業しました。
増築や修復を経て、2003(平成15)年には本館一棟が「登録有形文化財」となりました。』十和田ホテルHPより

昭和天皇をはじめ皇族、
著名人が数多く訪れた名ホテル
一階のみ撮影可能でした





グッドバイ レイク十和田
また会う日まで🙋


十和田市現代美術館

2024-09-03 06:33:50 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等カテゴリー

超低速台風10号に翻弄された

1週間でした

過日、青森県の十和田市現代美術館を訪ねました

数ある日本の現代美術館の中でも、最も好きな現代美術館です(直島はまだ行ってない…) 


特徴的なのは、屋外常設展示で誰でも無料で楽しむことができます

金沢21世紀美術館は、背景に金沢城石川門があり、金沢という街の魅力の一つになっていますが、十和田市の街はシャッター街で活気はなく、屋外常設展示に力を入れたのでしょう


屋外常設展示を観ていきます

「」は作品名、作者(生年、出身地)


「愛はとこしえ十和田でうたう」

草間彌生(1929〜 長野)


「ゴースト アンノウン・マス」
インゲス・イデー(1992結成 ドイツ)

「ファット・ハウス ファット・カー」 エルヴィン・ヴルム(1954〜 オーストリア)


「フラワー・ホース」 チェ・ジョンファ(1961〜 韓国)


「アッタ」椿昇(1953〜 京都)


「はじまりの果実」 鈴木康弘(1979〜 静岡)

美術館エントランス

館内常設展示

「ゾボッフ」ジム・ランビー(1964〜 スコットランド)



「スタンディング・ウーマン」ロン・ミュエク(1958〜 オーストラリア) 


美術館を代表する作品

身長4メートルの老女



「コーズ・アンド・エフェクト」ソ・ドホ(1962〜 韓国) 


タイトルは「因果関係」を意味するらしい。同じポーズの小さな人形の連鎖で造形されている。全体のフォルムは卵子に受精する精子にも見える。小さな人形はDNAかもしれない。因果とは仏教の輪廻転生であり、アーラヤ識、集合的無意識に繋がるだろう。




「水の記憶」塩田千春(1972〜 大阪) 

なんとも強烈な赤の光だ!十和田湖にあったという古びた木船。水の記憶は、血潮の流れだろうか…

いいですね🥰



「光の橋」アナ・ラウラ・アラエズ(1964〜 スペイン) 


アラエズは女性作家。クリスタルで柔らかい。


「ウォール・ペインティングミラー」 フェデリコ・エレーロ(1978〜 コスタリカ)


屋上から八甲田山を望む


「夜露死苦ガール2012」 奈良美智(1959〜 青森)
「オクリア」ポール・モリソン(1966〜 イギリス)


「ザンプランド」栗林隆(1968〜 長崎) 


白い部屋に、白いイスとテーブル、天井から白い生き物の足、テーブルに上り、天井の穴から首を出すと、地獄の黙示録のウィラード大尉のようにジャングルの水面から顔を出す。これ楽しいです✨


「ロケーション(5)」 ハンス・オプ・デ・ベーク(1969〜 ベルギー)

真っ暗闇のダイナーの窓下に果てしなく続く高速道路
ここは2人がけで座れるので休憩?できますが、不謹慎な人はいなかった…

「松 其ノ三十二」 山本修路(1979〜 東京)

(ネット画像借用)
「無題/デッド・スノー・ワールド・システム」ボッレ・せートレ(1967〜 ノルウェー)

映画「2001年宇宙の旅」から着想を得たらしい
(ネット画像借用)
「闇というもの」マリール・ノイデッカー(1965〜 ドイツ)

静寂が支配する深い闇の森
ここも好きですね🤔


別棟の常設展示

「建物―ブエノスアイレス」レアンドロ・エルリッヒ(1973〜 ブラジル)


屋外常設展示 夜のお楽しみ
(ネット画像借用)
「エヴェン・シェティア」ジャウメ・プレンサ(1955〜 スペイン)

エヴェン・シェティア(EVEN SHETIA)とは、ヘブライ語で「創造の石」を意味する。ユダヤ教で世界創造が始まった地点。日没になると岩から一筋の光が放たれる。
大人も子供も、

何度来ても楽しい美術館です!!