『古来、語り読み継がれてきた物語は、古くから絵巻物など絵画と深い関係にありました。和歌もまた、三十一文字の世界が絵画化されたり、絵から受けた感興から歌が詠まれたりと、絵画との相互の刺激から 表現が高められてきました。物語絵や歌絵の特徴のひとつは、繊細な描写と典雅な色彩。宮廷や社寺の一級の絵師 が貴人の美意識に寄り添い追求した「やまと絵」の様式を継承することでしょう。そして、ストーリーに流れる 時間を表すかのような巻物、特別な場面を抽出してドラマティックに描き出す屏風など、長大な画面にさまざまな 表現が生まれました。古典文学は、後世の人々が自身に引き寄せて味わうことで、読み継がれ輝き続けてきました。 それに基づく絵画もまた同様です。本展では、近世の人々の気分を映し出す物語絵と歌絵を、館蔵の住友コレクションから選りすぐってご紹介します。雅やかで華麗、時にちょっとユーモラスな世界をお楽しみください。』展覧会パンフレットより
ぐるっとパスで入場、続いて大倉集古館に入場
『浮世絵は、江戸時代に花開いた往時を象徴する日本美術の作品群です。 一般に浮世絵の享受者は、従来の朝廷や上級武家とは異なり、零細な商工 業者をはじめとする町人たちであり、浮世絵は近世の庶民文化が育んだも のと言われています。しかし、そうした浮世絵の中には、いわゆる版画と は異なり、比較的裕福な町人に需要者を多く持ち、さらに稀には天皇や将軍、 大名たちが所有、鑑賞した絵画作品があり、浮世絵ではそれらを「肉筆画」 と呼んでいます。
本展覧会は、これら一点ものの絵画作品である肉筆浮世絵のなかでも、 美人画に焦点をあてたものです。美人画は、流派によって面貌や姿態の表 現に個性が表れるものですが、特に絵画であるがゆえの直筆の冴えからは、 同時代の大衆世界の美意識を如実に感じとることができます。展示では、 浮世絵誕生直前の一七世紀の岩佐又兵衛や初期風俗画を発端とし、開祖で ある菱川師宣以降、江戸後期の喜多川歌麿や葛飾北斎らに 至るまでの歴代の著名な浮世絵師たちの活躍を、美人 画絵画の名品でたとります。また、浮世を謳歌した江戸時代の人々の性に対するおおらかさを示す事例と して、艶やかで妖しい春画の名品も、合わせてご紹 介いたします。』展覧会パンフレットより
本展覧会は、これら一点ものの絵画作品である肉筆浮世絵のなかでも、 美人画に焦点をあてたものです。美人画は、流派によって面貌や姿態の表 現に個性が表れるものですが、特に絵画であるがゆえの直筆の冴えからは、 同時代の大衆世界の美意識を如実に感じとることができます。展示では、 浮世絵誕生直前の一七世紀の岩佐又兵衛や初期風俗画を発端とし、開祖で ある菱川師宣以降、江戸後期の喜多川歌麿や葛飾北斎らに 至るまでの歴代の著名な浮世絵師たちの活躍を、美人 画絵画の名品でたとります。また、浮世を謳歌した江戸時代の人々の性に対するおおらかさを示す事例と して、艶やかで妖しい春画の名品も、合わせてご紹 介いたします。』展覧会パンフレットより
いつもは、学術的で地味な印象の美術館ですが…
今回の展覧会は、「浮世絵の別嬪さん 歌麿、北斎が描いた春画とともに」です😮
展覧会の構成は、
1階 第1章 初期風俗画と又兵衛、そして師宣の誕生ー17世紀