2月9日、
待望のメトロポリタン美術館展
東京会場開催
12時前に国立新美術館に到着すると、12時の回の観客がざっと100人、先頭からつづら折りに
並んでいた。
静かな熱気が感じられる。
12時30分の回には女性が一人並んでいる。
12時の回の入場が整然と進む。
時間まで軽食スペースでコーヒーを飲む。
スマホのQRコードを提示して入場。
後ろには50人ほどか…
会場は一切撮影禁止
西洋の歴史に合わせての3部構成
1.信仰とルネサンス
2.絶対主義と啓蒙主義の時代
3.革命と人々のための芸術
1.信仰とルネサンス
「玉座の聖母子と二人の天使」
1440年頃 テンペラ、金/板
正面を向く幼子イエスに対して、マリアは首を傾げどこを見ているのだろう…
聖母というより世俗的な表現
初期ルネサンスから、フィレンツェの二人の修道僧画家、アンジェリコとリッピ。
同じ修道僧ながら、リッピは尼僧と駆け落ちし修道院を脱走するという破戒僧、アンジェリコはドメニコ会の修道院で敬虔な生涯を送った。
北方ルネサンスから
ルーカス・クラーナハ(父)
「パリスの審判」1528年頃
「最も美しい女神」を選ぶことになった王子パリス。眠りから目覚めたパリス、夢に現れた三女神、ゼウスの妻ヘーラー、知恵と戦いの女神アテーナ、愛と美の女神アプロディーテ…
盛期ルネサンスから
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ
「ヴィーナスとアドニス」
1550年代 油彩/カンヴァス
キューピットの矢でアドニスに恋したヴィーナス。狩に出ようとするアドニスを、不吉な予感を感じ引き止める。その後、アドニスは恋敵の陰謀で、マルスが変身したイノシシの角に刺されて命を落とす。アドニスの血からアネモネが咲く…
ティツィアーノの筆は、背中の細かな筋肉の表現からアドニスを引き止めようとする必死なヴィーナスがうかぶ
プロテスタントに対抗する、スペイン・ローマ・カトリック教会のために多くの宗教画を残した。
死後長く忘れさられていたエル・グレコは、19世紀にセザンヌ、ピカソらによって再評価された。
たしかに、薄暗い美術館の壁に架けられたエル・グレコの作品には、確かにハッと惹きつけられる魅力がある。
光の効果、柔らかなフォルム、うねり巻き上がるような構図…
続く