古今東西のアートのお話をしよう

日本美術・西洋美術・映画・文学などについて書いています。

最高のうどん

2022-12-01 08:10:32 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

京都に2泊したのでクーポンを3,000×2=6,000円分ゲット


町中の商店、飲食店は断られる店が多かったですが…


だいじょうぶ

JR京都伊勢丹は大歓迎でした


朝食は進々堂 三条河原町店のモーニングセット

ハムステーキをいただきました


これは、ボリュームがありました…


お土産買い出しに向かう

お土産その1


烏丸の田中長奈良漬店へ

あま〜い奈良漬で贅沢な味、酒飲みの私にはちょっと…



お土産その2

京都伊勢丹で阿闍梨餅、御池煎餅などをクーポンで(⁠•⁠‿⁠•⁠)


阿闍梨餅は長蛇の列…


御池煎餅好きです



中之島美術館を見学するため大阪に向う


大阪駅で降りて、桜橋から歩いて中之島美術館に向かおうとするが…

駅前と桜橋のあまりの変貌ぶりに戸惑う… 渋谷のようではないか!!


なんとか中之島美術館に到着



展覧会は「ロートレックとミュシャ」

美術館所蔵のモディリアーニを観たかったのだが、職員に聞くと「所蔵品はあるが常設展示はしない」とのこと… 残念…

気を取り直して、ブロ友さんに教えていただいた「吉野寿司」に向う



吉野寿司は天保12年(1841年)の創業
箱寿司の名店

(ネット画像)

「二寸六分の懐石」といわれ、目に楽しく、冷えても美味しい米と丁寧に仕込んだネタの旨味は、江戸前の握り寿司とは大分違いますね

残念ながら、店舗での食事はコロナで中止しているとのこと
帰ってから美味しくいただきました

★★★★☆

近くで、美味いうどんを食べようと検索

土佐堀川を少し入った江戸堀にある「木田」

3時過ぎだがけっこう入っていた

女将さんから「時間はだいじょうぶですか… 30分ほどかかります…」と言われる

生じょうゆうどんを注文

店は近所のサラリーマンが昼時間をずらして来店しているよう
大学生になったばかり(そんな話が聞こえた)の娘さんと話している
天ぷらをあげる爆ぜるような音が食欲を高める、関西天ぷらで多分紅花油かな…

ご主人が生じょうゆうどんを運んできた

「食べ方はご存知ですか?」と

ん…うどんに大根おろし、ねぎ、スダチ、しょうゆをぶっかけるだけでは… と思ったが主人にまかせる

うどんにおろしを横一文字に、ねぎを均等にちらして、しょうゆをさっと二回し、スダチをバーテンダーのようにしぼる… 見事な手さばき

「真ん中から、二本づつたべてください」

うどんは、しろく、つややかで、いい塩梅の硬さでのどごしがいい、生じょうゆにおろしとしゃきっとしたネギのハーモニー、スダチの爽やかな香りが広がり抜ける

★★★★★

芸術的な生じょうゆうどん
30分であろうが十分待つ価値がある

今回の旅で最高の食事でした


土佐堀川を渡って、国立国際美術館
を見る
ここは、濱口竜介監督の「寝ても覚めても」のロケ地

「寝ても覚めても」唐田えりか

堂島川を渡って大阪駅に向かい
短い旅を終える…

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京都グルメ

2022-12-01 08:02:43 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

京都国立博物館から市役所近く

麩屋町通りの晦庵河道屋さんへ






江戸時代からつづく蕎麦と蕎麦ほうるの老舗です


河道屋蕎麦ほうる



暖簾を潜ると露地風の飛石



一階桟敷席を過ぎて奥へ


中庭を通って



一階椅子席に案内されました





お燗をいただきました


そば巻きをつまみに天ぷらをそばで

巻いています
ネギ、本わさびでさっぱりと…



ざる蕎麦 入口にあった“洛北 鷹ヶ峰の辛味大根”を注文

汁は鰹が効いた濃口
蕎麦は少し太めで、エッジがたち、艶があります

めんをすすると…
ん?蕎麦というより硬さ喉越しは若干冷麺ぽい

後で聞くと、つなぎに山芋を使っているらしい
蕎麦の香りはしないが、これはこれでありかな…
辛味大根は福井の辛味とは違い穏やかな辛味



名物の芳香炉という鍋があるそうで、山芋を練り込んだ蕎麦はこの鍋に合いそうですね


二八そば、十割そばとは、風味が
異なる“京(みやこ)”のそば


店のたたずまいを愉しむ風情ある

蕎麦屋さん


もう少し蕎麦前をやりたかったが、次の予約があるため断念…


★★★★☆




三条大橋を渡って、祇園を目指す
わかりにくい小路を迷いながら到着



小鍋屋 いさきち


ゆば鍋が名物
 

(むちゃくちゃ混んでいたため撮影不能、ネット画像借用)

ゆば鍋

湯葉汁(豆乳)を沸かしてゆばを作って、火を止め、掬って汁につけていただきます

ゆばを食べ終わると“にがり”を加え豆腐を作ります

二度楽しめるゆば鍋



しっとりしたおからが美味しい
お酒が進みます



おやじさんが一人で作っているので混み合うと大変…
かき鍋も食べたかったが、忙しそうで断念
 

もう一杯と、木屋町に繰り出す… 
つづく


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御所周辺

2022-12-01 07:59:08 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー
京都二日目は、
東本願寺の飛地境内地(別邸)の
国指定名勝 渉成園

三代将軍徳川家光から東本願寺の東側の土地を寄進され、1653年に十三代宣如上人が隠居所に定めて、陶淵明の漢詩から「渉成園」と名付けた

池泉回遊式庭園で、洛北詩仙堂を開いた石川丈山(いしかわじょうざん)の作庭と伝えられている

【参考】
石川丈山像 狩野探幽

この人の経歴が面白い…

天正11年(1583年)三河国で代々徳川家に仕える譜代武士の家に生まれる

大阪夏の陣で家康が先陣争いを禁じていたにも関わらず、軍令に反して抜け駆けをしたため家康の怒りを買い、丈山は浪人となり妙心寺に隠棲し学問に励んだ

文武に優れた丈山は士官の誘いが多く、安芸広島藩に13年間身を寄せた後、京都に戻り詩仙堂を終の住処とし、清貧を旨として学問に没頭し30数年を過ごし、寛文12年(1672年)に90歳で死去した
小堀遠州、松花堂昭乗らと親しく交流した』

では、庭園へ
高石垣
幾何学的石組が面白い

臨池亭と滴水軒

透き通った池の水 池の底に置かれた石が美しい
池岸の石組との対比

印月池にかかる回棹廊

(ネット画像借用)

庭園のメイン印月池は、背景のビル群がうるさく鑑賞に集中出来なかった… 

烏丸線五条駅から今出川駅
京都御苑に入る

京都御苑は、京都御所、大宮御所・仙洞御所と京都迎賓館で構成され、京都御所は予約なしで見学可、仙洞御所は事前予約か現地当日先着順、京都迎賓館は現在見学中止中

仙洞御所の入口に11時、当日先着に列びましたが、13時30分の回は満員、15時30分は空いていましたが…

夜の食事予約に間に合わないため断念… 

【参考】
仙洞御所 小堀遠州の設計です

(ネット画像借用)

入場フリー(体温、手荷物検査あり)
の京都御所へ

承明門と紫宸殿


廻廊

春興殿

御池庭

均一な玉石を敷きつめた州浜
おおらかで平安風の浄土式庭園を思わせる

小御所
(以上ネット画像借用)


プライベート空間、御内庭

門から土橋が見える

御池庭に比べると数寄の趣きがある書院造り庭園の様式か…


京都御所を出て、寺町通り沿い、
ネットで評判のうどん屋さんに
並ぶ、4組目ぐらいかな…

夫婦二人だけでやっている
小さいきれいなうどん屋さん

とり天うどん
出汁もとり天も美味しかった

京都国立博物館に続く

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東山逍遥 2

2022-12-01 07:52:00 | 日記風&ささやかな思索・批評カテゴリー

南禅寺塔頭の中でもひときわ 地味でスルーされる寺院 

金地院

しかし、

金地院庭園は国の特別名勝庭園

36件(京都10件)の一つなのです

特別名勝庭園とは庭園の「国宝」

金地院は、臨済宗の僧侶で徳川家康の側近(黒衣の宰相と云われる)金地院崇伝(以心伝心)が1605年再興開山した南禅寺塔頭
【参考】

以心伝心像 狩野探幽 江戸時代初期

将軍家お抱え筆頭絵師の探幽が描く、色彩の豪華さ、装飾性、はっきりした輪郭線は金地院崇伝の権勢を表していますね
「おぬしも惡じゃの〜」と言っているようなw w

金地院崇伝は、自身が住む金地院の設計施工を小堀遠州に依頼する

建立にあたっては、全国の大名から銘石が寄贈された

まさに「黒衣の宰相」ですね

遠州は「二条城二の丸庭園」の改修、御所の作庭などで多忙を極めていた

弟子の村瀬佐助、石組名人といわれた賢庭に実際の作庭を任せた

小堀遠州は設計図を描き、職能分離を行う合理的な造園手法を編み出した

1632年に庭園は完成するが、江戸にいた崇伝は完成に立ち会うことなく遷化した

国指定特別名勝 金地院庭園

方丈の前に広く白砂をしき、中央奥に蓬莱を置く
蓬莱を中心に左に「静」の亀島、右に「動」の鶴島 
「鶴亀蓬莱様式」の枯山水庭園
長寿にあやかった「鶴亀島」は室町時代に夢窓国師により池泉庭園に隆盛したが、その後忘れられた様式を小堀遠州が枯山水庭園に復活させた
「三尊石組」の左に燈籠
その前に巨大な「礼拝石」
三尊石組(釈迦三尊)の前に置かれた礼拝石ですが、実は庭園の右奥にある東照宮(家康を祀る神社)を意識している
【参考】
金地院東照宮
左に「亀島」 島の上の「柏槇」(びゃくしん)は巨大な盆栽 
石組の奥には雲のように盛り上がる木々の刈込が立体的造形を造っている

右に「鶴島」 手前には飛石
飛石は方丈前から開山堂に続いている

白砂に大曲の飛石が斬新な意匠

金地院には見学予約制の茶室「八窓庵」がある

これも小堀遠州の設計

【参考】

金地院を後に予約していた無鄰菴に向う
隣は京料理の老舗 瓢亭
無鄰菴は、明治29年(1896)に造営された政治家山縣有朋の別荘
庭園は山縣有朋の指示で七代目小川治兵衛により作庭された
近代日本庭園の傑作で国の名勝
小堀遠州の「自然をデザインする」庭園から七代目小川治兵衛の「自然に回帰する」庭園の代表作
日本庭園は、池泉庭園あるいは枯山水庭園であったが、無鄰菴における山縣有朋のコンセプトは彼が育った、山口県萩市の野山の風景だった
庭園の中心は琵琶湖疏水からひかれた「川」が小川や里山の風景
川の周りは明るい芝生の空間
威圧するような石組はなく、芝生に置かれたり、川の飛石になっている

母屋から庭に出る
母屋では飲み物と甘味の無鄰菴セットを頂きます(入園料セットで1,600円)

(ネット画像)
ほうじ茶どら焼きセット

瀬落ちに架かる石橋

芝生に野山の植物

苔の庭園

沢を表現した沢飛石

川の始まり 三段の滝

夢窓国師の庭(室町時代)ー 西芳寺庭園、天龍寺庭園
西芳寺のマニエリスムー金閣寺庭園、銀閣寺庭園
「禅の美意識―寺院修行の庭」

小堀遠州の庭(江戸時代)ー 二条城二の丸庭園、仙洞御所、南禅寺金地院庭園
「武家の美意識―綺麗さびの庭」

小川治兵衛の庭(明治大正時代)ー 無鄰菴、對龍山荘、旧古河庭園
「政財界の美意識ー自然回帰の庭」

小堀遠州は「自然を造形する」ことによる意匠性を追求した
これに対して、小川治兵衛は南禅寺界隈別荘庭園の作庭で「身近な自然」への回帰を表現した

それは、フランス近代絵画の新古典主義から自然主義的な印象派が誕生する流れを想起させる…
無鄰菴、期待以上の庭園でした
無鄰菴を後に街なかに戻る、麸屋町通の晦庵河道屋は定休日、明日が楽しみだ

遅い予約の居酒屋赤垣屋へ
近年大変な人気で、カウンター席も予約しないと入れない…

(以下ネット画像借用)
残っていたのは、大根、厚揚げ、こんにゃく、卵ぐらい…

おでんは出汁がきいて、一流の味
樽酒のお燗に合うね〜

京都一日目が終わる…

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