山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌59-vol.14(今井記)

2016-04-17 23:18:40 | 練習日誌
 春の嵐。まさにそんな言葉がふさわしい午後、集って練習に励む山形Qメンバーです。外は雨が降ったと思ったら稲妻が光り、晴れたかと思えば建物を揺るがすような強風が吹きすさび。。。。そんな環境も意に介さず音楽に没頭できることは、幸せと言うより他はありません。
 
 いよいよ一週間後に迫った定期演奏会。今日は池内友次郎、ハイドン、ベートーヴェンの順にリハを行いました。
 
 合わせた回数は多いとは言えませんが、池内友次郎も、独特の響きに大分馴染んで来ました。フーガが複雑に入り組んだ中間部は、外の嵐を感じながら弾いていると、なんだか妖しい気分になりますが。。。。しかし終わりよければ全て良し。色々緊張感漂う譜面を乗り越えて、最後の大団円を迎えた時は、頭上に燦然と輝く太陽が見えるようです。
 
 ハイドンは、弾けばやはり、いつも楽しい。名曲の名曲たる所以でしょう。細かい部分に改善ポイントがみえますが、自分の中で最大の課題は「余裕をもつこと」。1週間でその境地を迎えるためには、やはり練習あるのみ。
 
 ベートーヴェンは3、4楽章を。このお方の精神力は、もはや常軌を逸脱しています。彼の曲を弾いているといつも感じますが、こういう不穏な日には、殊更身に染みて思うのです。あれほど困難な状況にありながら、どうしてこんな曲が書けるのか。今回の曲は、2楽章もとても美しいのですが、最難所とも思える4楽章のラストは、自由な生命の息吹が感じられて、曲中で最も好きな所の一つです。力強いのですが、「こうあれねばならない」という強制力ではなく、あくまでも明るい優しさがあります。それがすこしでも表現できるよう、最後まで粘りたいと思います。

~チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動しています。~
 ただいま25箇所
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