春。練習会場のコミュニティ・センターの周りの桜も今が見頃です。部屋に閉じこもって、ああだこうだやるよりも、缶ビールでも片手に桜の樹の下に集った方が健全かも知れません。
…いやいや、今年は、無事に公演ができるだけで感謝しなければならない。去年以上に緊急事態の山形、突然、文翔館が使えなくなるという可能性もあるので日々、薄氷を踏むような思いで感染者数を見守っています。
ということで、マスクをつけ間隔をとってのリハーサル。
本番まであとリハーサルは今日を入れて2回。桜を見ている場合ではありません。
今日は弦楽器の3人での練習。清瀬保二を中心に。変拍子が多くて居心地が悪い感じもありますが、これぞ、和と洋の融合。だんだんと、心地よくなってきます。
この曲が作られたのは1949年。敗戦間もない時です。軍歌でもなく、かと言ってすぐにモーツァルトでもなく、それ以前に音楽どころではなく…そういう混乱と不安の入り混じった部分があったことでしょう。
それでも、そんな中でも、西洋音楽のフォーマットの中で、日本人として音楽を続けて行くという決意は並大抵のことではないはず。それが、変拍子の中で、ある時は悲壮に、決然と、またある時は伸びやかに語られます。
その世界を、この不安な中で集まってくれたお客さんと共に、じっくり味わいたいと思います。
すでに、文翔館の方からも、これまで同様の感染対策をしっかりした上での開催の許可を得ました。
貴重な機会。距離は取っていますので、ぜひたくさんの方に聴きに来ていただきたいと思います。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま28箇所
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