今回の練習日誌も、いよいよ最終回。山形市内のコミュニティ・センターは、いまだマスクを外しての活動ができないので、管楽器は不可。今日も「やまぎん県民ホール」の練習室を有料で借りてのリハーサルです。
不便な世の中です。管楽器から感染したという事例はないはずなので、もう少し見直されても良さそうなものです。カラオケと同じ扱いなのはどうかと。…いや、お隣の仙台市が全ての開館を一律に閉鎖されていることを考えれば、これでも充分に恵まれていますから、不満は封印。与えられた条件の中で精一杯やるのみです。
ということで、モーツァルト。だいぶまとまってきました。23日の本番でも、きっと楽しんでいただけるはずです。山響の若き首席ホルン梅島氏の演奏を、間近で聴くまたとない機会です。
彼曰く、
「文翔館での本番は、初めてなので緊張します」
…初々しいですね!私たちは山形Qだけでも79回目。山響も入れれば数え切れない。その初回をぜひ、お見逃しなくどうぞ。
そして、モーツァルト=バッハの三重奏曲。6曲ある曲集も、これでコンプリート。最大の難曲そして、名曲です。良い体験になりました。
さらに清瀬保二。これは、いわゆる現代曲ではありませんのでご心配なく。
終戦間もない1949年。西洋への憧れと敗北感に押し潰されそうになりながら、秩序も誇りも全てを失った日本で、それでも西洋音楽を続ける決意が込められた、壮絶な曲です。
それでも音楽を続けよう。
過去の偉大な作曲家から、コロナに悩まされる現代の私たちに至るまで、皆が幾度となく決意し直したことだと思います。
偉大な先人たちの壮絶な決意に及ぶべくもありませんが、私たちも、第79回を、しっかりと感染対策をして行いたいと思います。
それでは23日。文翔館でお待ちしております。検温・消毒・連絡先記入など、今回もご面倒をおかけしますが、皆様とともに音楽を楽しめることを、幸せに思いつつ、良い演奏会になるよう頑張ります。