1824年、ドイツの作曲家ツェルターは、パーティーの席において参加者みんなの前で、15歳の少年にこう言いました。
「愛する息子よ、今からお前は私の弟子ではなくなり、私の同業者となるのだ。モーツァルト、ハイドンおよび老バッハの名において、私はお前を同業者であると宣言する!」
まさに「免許皆伝」の瞬間ですね。15歳の少年は…メンデルスゾーンです。
ということで、今日の山形Qリハーサルは、前回やり残したメンデルスゾーン中心。
素晴らしい曲です。しかし、若き天才の円熟期の作品だけに、べらぼうに難しい。
その難しさは、とにかく正統的。無理を要求されてないのに、高度なのです。まさにツェルターが言うように、バッハ、ハイドン、モーツァルトをきちんと受け継いでその上を行く作曲家です。若いのに大したものだとしか言いようがない。
メンデルスゾーンはユダヤ人だったために、不当に低く評価されたことがあったのは有名な話です。ワーグナーあたりが悪口を書いたのが始まりです。
しかしそれは、完全な「ひがみ」でしょう。メンデルスゾーンはたしかに、作曲家としては考えられないほど恵まれた環境に育ちました。父親が銀行の頭取では無理もない。「メンデルスゾーン銀行」。悪口を言いたくなるワーグナーの気持ちもわかりますが、逆に、その環境に育ちながら道楽息子にならなかったメンデルスゾーンを賞賛すべきでしょう。
さて、今日の練習は、ゆっくりゆっくり。丁寧に音を並べて、仕組みを理解しつつ方向性を合わせて行くのです。正統的な音楽には、地道に正攻法でいくしかない。
各自、もう一段、個人練習が必要だという認識にたったところで、本日は終了。また次回までに各自、精進しませう。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま2箇所
「愛する息子よ、今からお前は私の弟子ではなくなり、私の同業者となるのだ。モーツァルト、ハイドンおよび老バッハの名において、私はお前を同業者であると宣言する!」
まさに「免許皆伝」の瞬間ですね。15歳の少年は…メンデルスゾーンです。
ということで、今日の山形Qリハーサルは、前回やり残したメンデルスゾーン中心。
素晴らしい曲です。しかし、若き天才の円熟期の作品だけに、べらぼうに難しい。
その難しさは、とにかく正統的。無理を要求されてないのに、高度なのです。まさにツェルターが言うように、バッハ、ハイドン、モーツァルトをきちんと受け継いでその上を行く作曲家です。若いのに大したものだとしか言いようがない。
メンデルスゾーンはユダヤ人だったために、不当に低く評価されたことがあったのは有名な話です。ワーグナーあたりが悪口を書いたのが始まりです。
しかしそれは、完全な「ひがみ」でしょう。メンデルスゾーンはたしかに、作曲家としては考えられないほど恵まれた環境に育ちました。父親が銀行の頭取では無理もない。「メンデルスゾーン銀行」。悪口を言いたくなるワーグナーの気持ちもわかりますが、逆に、その環境に育ちながら道楽息子にならなかったメンデルスゾーンを賞賛すべきでしょう。
さて、今日の練習は、ゆっくりゆっくり。丁寧に音を並べて、仕組みを理解しつつ方向性を合わせて行くのです。正統的な音楽には、地道に正攻法でいくしかない。
各自、もう一段、個人練習が必要だという認識にたったところで、本日は終了。また次回までに各自、精進しませう。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま2箇所
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